他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

いなづま

阿部和重伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』を読んだ。めちゃくちゃに面白かったので、今日は余計な事は書かない事にする。文庫本で買ったのだが、どうしても許容できないところが一点。登場人物のイラストがついている。表紙からついているし、本文扉を開いた後にもすぐについている。これはやめてほしかった。あるいは、巻末の末の末の方、書誌情報が書いてあるページのギリギリ前くらいで。読む前から登場人物の造形を決定されるのは、全く好きではない。貝木泥舟は非常に秀逸なキャラデザだと思うが、必ずしもあれが文章から立ち上って来るわけではない。私は登場人物の声が、文字で聞こえてくるのが、不定形のもやもやした状態から聞こえて来るのが好きなので。始めっからヴィジュアルを提示されると、こちらが登場人物を想像できないとバカにされているか、あるいは、想像の幅を狭めてきているように見える。ので、嫌だ。カバーをひっぺがして捨てる事を検討している。話は、もう、抜群だった。