数日、自分で飯を作れているのでちょっと落ち着いた。どういう時に食って帰るのかは決めていて、その食って帰る事が決まっているような日が多かったから飯を作っていなかったわけで、自分で飯を作りたい気持ちはあった。自分で作った方が量やらなんやら調整しやすくて楽である。昨日今日は、ラーメン屋で、鶏油(ちーゆ)の作り方を聞いたので、それを真似て油を出してみた。鶏もも肉一枚から皮を剥ぎ、ネギの青いところと生姜と一緒にフライパンでゆっくり熱すると、いい感じの油ができる。ネギの青いところは初日でなくなってしまったので、今日は生姜だけでやってみたけれども、ネギはなくても問題ないといえば問題ないと思われた。あると、多少香りが違うのかもしれないが、鶏油で一番気になる鶏臭さは、生姜でほとんど消えている。オリーブオイルや胡麻油とは違って、口当たりがさらっとしているので、個人的には大変高評価である。飲食店で使うくらい、一度でどかっと作れると、それはそれでいいのだろうが、一人暮らしで誰に食わせるでもない身では難しいし持て余すので、思い出したら適宜やってみようと思う。これと軌を同じくして、台所に生姜と輪切り唐辛子があるのはありがたい事だなと気付いた。ニンニクも常備するようにしているが、生姜も便利である。臭みを消すのでもいいし、ちょっとスライスしたものやみじん切りにしたものを入れると、全体を支えるほのかな香りが出てきてよい。唐辛子は、なくてもいいのだがあった方がいいという、絶妙なポジションにある。あるなら欲しい、という、人によっては漬物だったり食後の熱いお茶だったりみたいなところだ。あとは、今日初めての事があったりして、午前中から気を張って少し疲れた。雨も降っていたので、午後は数時間ダウンしていた。しょぼい身体であるが、ちょっとした事で異常を検知できるので、体調のバロメーターが体調であるという同一性は便利といえば便利なのかもしれない。米がなくなったのでパンを食っているが、クロワッサンにチーズをかけた、頭の悪いパンがうまい。チーズがそれほどしつこくなくて、でもチーズっぽさがあるのがよい。冷蔵コーナーで特売に付されていた明太子マヨネーズをイングリッシュマフィンに、ホイップクリームみたいに絞って食っているが、これもうまい。99円だったくせに、マヨネーズと明太子がきちんと両立していて、しょんぼりした、湿疹の湧いたマヨネーズに留まっておらずポイントが高い。