他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

有料の命の水

昼間は、向かいの建物に日が反射して気にならないのだが、夜になると、部屋が暗い。暗いなと思う。シーリングライトを背にする形になるし、そもそもそいつが常夜灯より少し元気なくらいで、全くささやかであるから、あるとないとでは、小指の爪の垢くらいしか変わらないのではないかという気もする。サイドチェストのライトは壊れているし、そもそもスイッチがどこにあるのか分からない。昨日までは、ここらしくない天気だったけれど、今日は「ザ・」という感じだった。曇って、寒くて、じたじたと雨が降っていて。長袖だけだと少しブルっとくるような。西洋人と戦争をするなら、日本の夏が適当な時期だと言う人がいる。この気候が一番暖かいくらいで馴れた人間が、日本の、あのげろげろな天候に放り込まれると、そりゃキツかろう。政府の方針がラディカルに変わったと聞いてはいたが、にしたってすげえなと感じる日々だ。通り過ぎる人誰も彼も、allではないがほとんど全員がマスクをしていない。どんどこ爆発しているのが都市部の話とはいえ、そしてワクチン接種がかなり進んでいる状況なのであろうとは言え、ノーガードで連れ立って歩き、パブで酒を飲み、イベントでたむろしているのを見ると、爆弾の導火線で綱引きをしているようなもんではないかと思う。同行者の言によれば、感染するにしても自分の事ではないと考えているらしく(真偽の程は、眉を唾液でしゃぶしゃぶして判断してほしいが)、全面的に賛成するものではないが、しかし全面的に否定できるものでもない。特に、パブが開いていて、そして人がたくさんそこで酒を飲み語らっているわけで、やべー状況のコンプリートセットが揃っている。後はピタゴラスイッチが作動するのを待つだけで、これは壮大な前準備なのではなかろうか。もらいたくないものだが、外界がそのような環境である以上、時の運というか、轢かれる時は轢かれるくらいの心持ちで過ごすしかないようでもある。いや、そうなのだ。目に見えない、人を簡単に轢き潰す車は、轢かれる時はもうしょうがなく轢過されるものなのだ。最大限の自衛をしつつ、とりあえず最初の隔離期間は、閉所でじっとしているしか手立てがない。そして、じっとしている場所の回線が遅いので、すげえ遅いので、ブラウザゲームなどができるはずもなく、暇だなーと思って呆けているか、寝て時差ボケとじゃれあうしかない。重いからと言って、荷物を絞ったのは、正解でもあり、不足でもあった。