他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

overestimate

麝香という、高くていいものらしい香の事は、名前だけ知っていたのだが、原材料が雄の鹿の陰茎の包皮にある分泌腺だという事実に突き当たり、実に種々多様な感情が駆け巡った。ちんこ由来の物質から香を取って、それが珍重されていたとは、珍だけに、それを澄ました顔でハイソですと利用していたのだなと考えると、なんかすげえなと思った。いい香りだな〜、ちんこ由来の物質から取れた匂いはな〜、とか、思考にノイズが混じらなかったのだろうか。混じらなかったのかもしれないが。繁殖期に麝香腺という器官が発達し、そこから異性を惹きつける香りを出すらしいのだが、ちんこ由来の香であり、エロ漫画でちんこを嗅いでうんならかんなら、というあの件を、我々は全く笑えないのではないか。今昔物語集の註をちゃんと読んでいてよかった。ちんぽフレグランス、いいな。渋谷を歩いたら、いつもより路上のゴミが多かった。いつだってゴミが多い、オシャレとか最先端とか、そんなもんよりいの一番に「汚い」と言いたい街がザ・渋谷だけれども、妙に多かった。内容を検分すると、だいたいエナジードリンクの缶が入っていたので、モラル知能その他諸々が欠けているヤングの仕業だろうと思われるが、よく考えたら今日明日は大変リスキーな地である。あそこは。時勢が時勢であるからして、さすがにそんなにそんな事にはならんだろうと思いたいところではあるが、動物にはなかなか言葉が通じないものである。夕方、帰り道に歩いていると、あれ、昔日の、社会様式がこんなになる前の渋谷って、こんな人通りじゃなかったっけ、と記憶がくすぐられるくらい人が多かった。ドンキの前で仮々々々々装くらいの格好をした人間がいくらかいた。そんなに何かになりたいものか。分からん。好きにやればいいが、ゴミは持ち帰ってくれ。いっつもロータリー周りとか、きたねえんだ。たまにドブの匂いが漂ってくるのが渋谷であり、見るならそこを見ればいいと思う。まあまあ暖かい日だった。それでも、家の床はほどほどに冷たいし足は冷える。出がけに、玄関先に正体不明の瓦礫とも何ともつかない、黄色い複合物質みたいなものが落ちていたが、帰ってきたら回収されていた。取り壊し、本当にどうやるんだろう。狭い路地にちっこいショベルカーを搬入するトラックがいたから、どこかで機械の力を借りるのか。そもそも、人力で現代の家って壊せるものなのだろうか。バールを振りかぶって、がんがん破壊するだけでは破壊できなさそうだが。