近所のパン屋でパンを買った。昨日の話だが。新しいのがいくつかあって、クッキークロワッサンは買わなくてもよかった。どういうパンかと言えば、クロワッサンに、メロンパンの表皮に代表されるクッキー生地が追加されているというカロリー的に見れば狂気の逸品だったのだけど、食べてみてもクロワッサンの味しかしなくて、ただカロリーが上乗せされただけの狂気の逸品だったからである。チョコブリオッシュみたいなやつはおいしかった。クロワッサンは、ちょっともう、あれで他にしようがない完成品なのだと思った。チョコチップを入れたりチョコを練り込んだりするのがギリギリのラインなのだろう。柳沼重剛『ギリシア・ローマ知識人群像』を読み返していた。多分前にも読み返しているのだが、この人の文章が好きなのでまた再訪した。いい本である。開かなかったあんこ缶は、なんとか開けたのだが、帰りのカバンの中でタッパーが傾き、ちょっと染みた。カバンがちょっとおいしくなっちゃったな、と思った。いざ大量のあんこを前にすると、ちょっとやばいんとちゃいます、と肩をつっついてくる本能の部分がいる。餅と食おうというのが当初の目論見だったけれど、あまりにも持て余しそうなので、同じく買ってきて持て余しそうな食パンに乗っけて小倉トーストみたいにしようかな。そうしようかな。
