他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

黴尻

コミュ力は副詞で決まる、みたいな新書が棚にあったが、めっちゃ→とても、ワンチャン→もしかして、みたいな、歴史の浅い口語的語彙を、普通の語彙プールに戻すといった感じの、しょうもなさ過ぎる本だった。それは副詞以前の問題だし、そこで問題になっているのはコミュ力でもない。それっぽく味付けしただけのカスみたいな内容だが、新書は石の方が多い玉石混交、縁日のくじ引きの様相を呈しているから、その石の中でもハズレのものである。それにゴーを出した編集者も同罪だが。新刊棚にあった川上和人という名前を見て、つい買ってしまった。鳥類学者の人だが、おもしろい本を書く人だ。自分がおもしろいことを書いていると自覚的に書いているから、時々いたたまれなくなるというか、キッツいラノベの文章を読んでいる時みたいな内身のうねりがあるが、それはまあ置いておいておもしろい本を書く人だ。ジョージ・オーウェルの一九八四年も買った。ビッグブラザーという言葉だけ覚えていて、SFの読みたい気分だった。これもできれば開高健の訳で読めたら嬉しかったのだが。はやく本棚を買え。