ぼんやりしていた日だった。髪が早くももしょっとしているから、前行った時にもっと切って梳いてもらっておくべきだった。玄関に置いていた燃えるゴミの匂いが籠もって残っていたので、玄関のドアを開け放して半日くらい待っていたら、その匂いは消えた。これくらいで消えてしまうのか、という幻滅みたいなものがあった。いやな匂いなのでいなくなってくれる分にはありがたいけれど、刺激の強いものほど、なくなるとなんだか肩透かしな気分になる。いつまででもぼーっとできてしまうので、いつも何かをやる気に溢れている人が存在することが信じられない。私よりはまだ、パックの豆腐の方が役に立つはずだ。直近で済ませるべきことがなくなってしまったのもそれに拍車をかけている。やっぱり私は、もう全ての日がおまけの一日なのだろうか。中国語でやっぱりは还是と書くが、辞書に載っている意味の弁別を見ると、辞書を作る人ってすげえなと思った。