晴れていた、と思う。カーテンを開けなかったから分からない。世の中にはカーテンを開ける人間と開けない人間がいる。私は家では開けない。特に理由はないが、なんとなくが染みついている。会議室とか、人が集まるような場所に行くと開けることがあるが、あれはお義理というか、まあこうした方がいいかな程度の、積極的なものではないから、本性の表れではない。もっと言えば、でかいガラスで太陽の光が入ってくるのはスケールが大きくて気持ちいいからよし、と思っている可能性がある。本屋に行きたいが本屋の近くを、その余裕がある時に通りがかる予定がない。実物の本をこれ以上増やしてどうする、とも思う。カーテンを買ったのがついこの前だったような、結構前だったような、もう思い出せなくなってしまったが、いつ本棚を買うのだろうか。私は白いタオルより、ちょっと色がついたものの方が好きだ。使い込んでもくたびれが目立たないからだ。白の後には衰退がついている。ように見える。
