eugenicという単語が目に入った気がした。空目だった。辞書を開いて腑に落ちたが、εὐ＋γένοςならば、優生学的とかそんな感じになるわなと思った。よい・種とか一族的なあれとか、そういう構成なので。どうしてそんな単語を空目したのやら。帰ってきたヒトラーを観たからかもしれない。アニメは基本的に魂の方向性が相違して観られないし、YouTubeの方でもパターンを何十何百と再生し終わったので。アマゾンプライムで、なんかよさそうな映画ねえかな、と思って探していたら見つけた。ので、観た。装丁がすごく印象的な本だったという記憶があって、すごくミニマルなのにそれが功を奏しているタイプのそれだったが、帯がかかっていないイギリスの本屋で見たからであって、日本語版だとどうなんだろう。そもそも翻訳って出ていたか？ いらん事がいっぱい書いてある帯に邪魔されて、気が散ったかもしれない。本の帯は大体がいらないものだと思うが、まあそれはそれとして。なかなか面白かった。今まで映画はさっぱり触れてこなかったが、アマゾンにあるのは字幕版ばかりらしい。吹き替えはあまり好きじゃないのでよかった。初めて、ドイツ語がネイティブにぶっ放される映像ソフトに触れた、はずである。全然分からなかった。それはもう。アラビア語ほどではないにしても、音体系が全然身体の中にないんだなとびっくりした。字幕を見れば、それは日本語なので一瞬で意味は把握できるが、ではそれがドイツ語でどういう文章でどういう単語で、というのはさっぱり分からない。たまに単語単位では聞き取れるが、総体の１％にも満たなかっただろう。字幕で映画を観ると、内容よりも、セリフの方にプライマリな重点がかかっている。これは個人的な本質なので仕方がない。それはそれとして、映画としては退屈せずに観られた。題材が題材なので、時々ショッキングなシーンがあったりなかったりするが、けらけら笑いながらエンドロールまで行って、その時に背筋がひょっとした。大筋はコメディだ。気軽に観ればいいと思うが、よくこれが世に出たなと思うところがないではない。字幕のよかったところは、ヒトラー（役）が激昂した時のドイツ語のブリブリした荒々しさが直に分かるところだ。スタジオの照明に、口唇から破裂して吹き飛ぶ唾液の霧が見えた時、わーおと思ったのだ。その前に、アニメのかくしごとも観ていたのだけど。これ、アニメで原作を全部やったのかな？ やった……のかね？ 最終回で胸がちょっとキュッとなったけど、あっという間に観終わった。これもまた面白い。
マイクロハンド
寝ている間とか、寝起きとかに手荒れの部分をしこたま掻きまくったせいで、朝起きたら綿手袋の随所が黄色く変色していた。手荒れ部分から滲み出る謎の体液の色である。手袋を外そうと思ったら、ぺり、べり、という嫌な感触があったので顔をしかめた。痛いのは嫌である。なんとか手袋は剥げたが、手に少しばかり布地のカスが残った。起き抜けはまだ良かったものの、時間を経るにつれて両手人差し指中指がものすごい事になっていって、まるで火傷痕かのようなグロテスクさとなった。ちょんと触れるだけでも身を縮こまらせる程度には敏感に痛いので、ほとんどの家事は放り投げた。飯もすごい適当に食べた。とにかく、手が関わる作業全般が死ぬほど億劫になる。億劫だった。ほとんど太陽が見えなくて、照明をつけないとめげるような曇り空だったが、手袋があんな事になったり、何か嫌な夢を見て多めに寝汗をかいたりしたので、とりあえず洗濯物を干した。雨が降りそうで、湿気の匂いがしなかったのは幸い。でも一日中、手荒れの事が頭から離れなかった。夜は脂っこいものを食べたので、久しぶりに熱い茶を淹れた。急須で茶を飲み始めてからしばらく気が付かなかったが、気温が暑くなればなるほど、熱い茶を飲む気が失せていくものである。熱いのが嫌なのに、なおのこと熱い方へと舵を切る事もあるまい。久方ぶりに淹れたてのお茶を飲んだが、これはこれでとても美味い。舌に少し苦味が残るあたり、大変好ましい。めちゃくちゃ尿意が促進されるのは玉に瑕だとしても。今、下ネタを言いそうになったな。危ない……。ゴミをこまめに処理しないと、部屋の中でたまに生ゴミの匂いが漂ってくる。というか、燃えるゴミの日を何回も忘れてすっぽかしている。木曜日には、水曜日だと思い込んで一日中生活していた。頭の中から、大切なパーツがぽろぽろ落ちていっている気がしてならない。とりあえず、１ヶ月か２ヶ月か、あるいはそれ以上か、紛失したまま再発行していない銀行の通帳をどんな形であれ取り戻しに向かう必要がある。今月はでかい額の引き落としがあるはずというかあったはずというかよく覚えていないが、最近の出納をさっぱり把握していないので、もしかすると手持ち財産３万円くらいになっているかもしれないのだ。こまめに記帳しようと努力する事で外出の口実ともしていたわけだから、あの紙束ひとつに生活の少なくない部分がかかっていたのかもしれない。とりあえず手荒れが治って、せめて軽度になってほしい。
心因的
起きて、天気が悪かったので洗濯物を干すのはよそうと思ったのに、12時、中天を回ったくらいからぴかぴかしだして、洗濯機を回し渋った俺の気にもなってくれんかと思うところ少なからずあった。中天とか言ってみたが、正午に太陽って中天にあるのかね。んー。知らないねぇ……。洗ったのに干す場所がなくて生乾きのまま洗い場に置いてある布マスクは、もう一度洗わねばなるまい。大家さんから突然賜った使い捨てマスクがあと49枚残っているにしろ、できれば無駄に残弾を消費する事は避けたい。ちょっと外に出るくらいでいちいちマスクを消費していては、たちまちなくなってしまうだろうというか、誰ともしゃべらず黙々と一人で歩く分にはマスクは必須ではないという事でもあるみたいだし。あんまりマスク自体が好きでもないし、まだ薬局で自販機レベルに気軽に買えるわけでもないし。売っているところは売っているところで、なんでお前みたいなところがマスク売ってんだよという場所も多い。点心の店とか、鯛焼き屋とか、タピオカドリンク屋とか。タピオカドリンク屋に至っては、タピオカドリンクの販売を中止してマスク販売のみとしますと広報が出ていたのには開いた口が塞がらなかった。タピオカ売れよ。大家さんからもらったマスクは、パッケージがどうにも中華くさいというか、イラレの曲線ツールで辛うじてマスクと認識できる図形とよく分からん特徴コピーが散在していてその上４面全て同じデザインなので、うーん「それ」っぽいわね〜と思わせる説得力に溢れている。そうでなくとも、不敷布マスクを好かないのは、ものによっては、唾液が乾いた後みたいな匂いがするやつがあるところだ。あの匂い、あんまり得意じゃないんですけど。まだ、お国からもらったガーゼマスクの方がよいですね。通気性というか風通しというか、密閉度が低いので。マスクとしてどうかと言われたらあれだけども、移らないより移さないという側面が大事なのだと読みましたので、だいたいそんな感じで。食べるものがなくなったというか、食べるもののバリエーションがなくなってしまったので、明日か明後日かには買い出しに行かなければいけない。行きたくねえなあ……。もともと出不精である人間に、外出を控える口実を与えてしまったら、それはもう、わずかでもあった外出する気の種火が風に吹かれて鎮火してしまうというものである。外出の動機も、ほとんどが外食、いや全部……？ ほとんどそう。あのラーメン屋、もう行けないからなー。
乳海の月
起き抜けに雨の音がしこたま耳に響いて来たので、うげえと思って起き損ねた。今日は洗濯物を干そうと思っていたのに、上手い事いかないものだ。毎日、天気予報を確かめない生活をしている方が悪いともいえるのだろうが。本日の雨は特に体調に訴えかけて来て、とにかく頭が痛かった。午後になると、だいたいいつも通り、だるいだけになったが。あと、今気が付いたが、今日は水曜日じゃなくて木曜日だったな。よくやる。たまにどころではなくて、残念ながらよくやる。頭の中からカレンダーが抜け落ちているというか、曜日の部分だけ欠け落ちたカレンダーが、日付の部分もあやふやなまま、かろうじて概念として残留しているというか。ここ数日、これ見よがしに洗剤にじゃぶじゃぶ手を浸けているわけではないのに、特に右手の手荒れがものすごい。人差し指なぞ、皮が剥け切った部分の肉が割れた。痛い。そのくせかゆいので、うっかり掻いてしまうと正体不明の体液がじくじくと湧き出して来て始末が悪い。なぜだろう。寝つきが最悪で、毎日２時くらいに眠れそうな雰囲気がやっと始まるくらいだからか。夜更かしはお肌の大敵なのか。寝られないもんは仕方がないんだよねえ。とにかく、こう、手が使いづらいと、洗い物をしたくなくなって、お茶を飲むコップに事欠く事もあるので、アトリクスハンドクリームの御加護で早いところ治癒してもらえると嬉しいのだが。今日はミスタイプが多いな。疲れているのか、無意識にでも右手の手荒れ部分に対して注意が持って行かれて散漫になっているのか。人差し指は、正直曲げ伸ばしさえしたくないから、そうかもしれないしそうでないかもしれないし。森永クッキーシリーズのムーンライトとチョイスを交互にもぐもぐしながら、人生にはムーンライトみたいな、そしてチョイスみたいな友人が一人は必要だろうなと思った。大変分かりづらい。クッキーみたいな友人、とは。ムーンライトは、目を閉じて舌の上で溶かすと、じんわり広がる甘さがある。卵がいい感じに使われているらしいので、卵のおかげでいい感じになっているのだろう。チョイスは、ムーンライトよりもう少し分かりやすいが、バターの香りがふくふくと鼻を抜けていく。なんというのか、この押し付けない、用が済んだらすっと身を躱していくような感じ、いると嬉しいなあと思ったのだ。ムーンライトがなぜムーンライトなのか釈然としなかったが、パッケージの写真をじっと見ていたら、確かにお月様のように見えた。卵の黄身のような。
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ちょっと今日の古戦場がまだ分からんのであとで書きに来ようの巻
寸毫
午前中はパッとしない、どっちつかずの曇りで、午後は晴れ間が見える時もあった。昨日一日部屋干しして、湿気とカビ臭さを充溢させていた洗濯物を外に出した。梅雨になったからだろうか、水回りに、灰色のちっちゃいハエみたいな羽虫が大量に湧いている。蛆から孵ったものではなさそうなのでそれはまあいいのだが、この現象については、実家でも同様のそれが起こっていた事を思い出す。台所のみならず、風呂場でもブンブンして、至る所で死んでいるから邪魔というか不快だったはずだ。あの時はどう対処したのだったか。前の前の家、くらいの時にも多少湧いたはずで、その時はおそらく、コバエがホイホイを設置して対処したような記憶がある。なんか名前があって覚えたはずだが、もう記憶にない。とにかく、目に見える部分全てに一匹は入り込んでくるような邪魔くささなので、駆除なり根絶なりできるのであればやってしまいたい。明日ドラッグストアにでも行って買ってくるかねえ。ゴミを捨て忘れた。うっかり。すぐ忘れるしいつも忘れる。食べ損ねたまま冷蔵庫の中で２週間くらいを過ごしたヨーグルトをゴミ袋に入れた。一回開けてしまうとダメだ。なんで忘れていたのだろう。ヨーグルトを食べる積極的な理由がないからだろうか。明治屋のりんごジャムは今日でなくなってしまった。ダイスりんごのゴロゴロ感は、確かに特筆するべき特長だった。麻雀セットに入っているサイコロより一回り大きいくらい。でっかい。例えが分かりづらいな。私には分かるだけで。体力が怪しくなったので、夕方に少し寝た。昨日やら一昨日やらは過ごしやすい夜で、冷ややかなところがあって空調もいらなかったのだが、今日は暑い。もんわりとした空気の膨らみを感じる。窓から夜が入ってきて取り込まれる、つげ義春の漫画があった気がする。タイトルとかは全然思い出せない。なんの話だっけ。少なからぬ縁があるラーメン屋からもらってきた麺で焼きそばを作った。ラーメンを作れよと思わないでもなかったが、その店のスープの味やら何やら、完全体を知りすぎているので、下手に再現を目指すよりは、他の方向性で行くのが正しいかと思った。この麺で焼きそば作るとうめえよ、とは一応聞いていた事もある。家の湯で茹でると、なんだか風味というか、麺の匂いが違う。ラーメンって結構微妙な食べ物なんだなと思った。かなり歯ごたえのある麺なので、焼きそばとしては美味かった。むちむちして食べ応えがある。
ミストルーム
疲れてたので昼過ぎまで寝てました。朝にちょっと起きたけど、雨が降ってて頭が最悪に重かったし、まだ身体から蒸留し切れていない感じがあったので追加でもう少し布団に。雨が降ると、布団のどこに身体を横たえてもしっとりしてじめじめしているから嫌ですね。ぴたぴたとシーツがくっついてくる感じがあって、とても不快。いや、一番不快なのは、ほとんど一日中降り続いている雨の方なんですけども。午前中は特に雨脚が強かったような記憶もあるし。ともかく、起きてから、そういえば家の中にまともな食べ物が、あるいはすぐに口に入れられるような食べ物がない事を思い出した。お腹は……。不思議と減っていなかった。15時くらいになると、少しきゅうっとしたけれど。なので、その気が起きるまではしばらく部屋でぼーっとして、どこに何を食べに行こうか考えたり考えなかったりした。そういえば、マックでスパイシーチキンナゲットが発売されている。一回食いに行くか、と考えた。雨は止まなかった。傘を差していても濡れるから雨は嫌だし、傘のおかげで濡れなくても、傘を畳む時に手が濡れるから雨は嫌だ。折り畳み傘が開く時の挙動が怪しかったので患部を観察してみると、どうやら骨組みに沿って補強する役割を果たしているっぽいワイヤーがねじれて外れているようだった。この折り畳み傘も、もう６年だかそれくらいの間使っているので、ガタが来てもおかしくはない頃合いである。雨が降るたびに、一本物のきちんとした傘が欲しいと思うが、買いに行くのがめんどくさい。知り合いのマクドナルドマスターから、ビッグマックのソース多め、箱に入っているのではなくて紙で包む方がおすすめだと聞いていたのでそのセットにしてみた。言えばやってくれた。紙に包むのは、マクドナルドターム的には「ラップ」と言うらしい。まあ、包むからね。メニュー外のオーダーをするには気が引けるところもないではないが、脂多め味濃いめ麺カタメトッピング別盛りで、みたいな注文をバイトで受けた事少なからずの身としては、まあこれくらいならと思う。ビッグマックの欠点はビッグなので食いづらく、しかも箱に汲々と入っているから取り出しづらく、取り出す過程で崩壊してなおのこと食べづらくなる点だったが、ラップにする事でその問題が全て解決された。向こうの人生、ビッグマックは全てこれで行きたいと思う。スパイシーチキンナゲットは、麻婆もハラペーニョチーズも、どちらのソースもアタリだ。すげえ美味い。私はハラペーニョの方を推す。でもどちらも美味い。美味いソースというのは、それをつけて食べる食べ物が、ソースを食べるための口実になる。今回はそれだった。スパイシーチキンナゲットは、ほとんどスパイシーではなかった。
慚愧ゼロ
普段のところでめちゃくちゃに疲れたから、古戦場はいつも以上にさぼろうと帰り道に思った。ギリギリ７万位でいい。可処分精神の余裕が、大変少ない。ないわけではないが、そこまで捻り出すほど一生懸命になれるコンテンツではない。私にとっては。すごく眠い。……あー。頭があんまり働かないわ。買ってきた７UPの感想だけ書いて寝るか。謎の飲料、７UP。
発売元、サントリーフーズ。岡山とか、地方の花火大会に行った帰り、車を駐めていたスーパーに申し訳程度の買い物をする時に見かけそうな、ノスタルジー溢れるパッケージをしている（と思う）。感想を抽出すれば、そうね。レモンの味がしないCCレモンみたいな味がする。成分表を見たら、砂糖と香料しか入っていなかった。レモン＆ライムとは。
カルダモンだもん
今日は、脚に染み入るような痛みと疲れがあって、帰って寝たら古戦場も始まってしまったので、少し手短に終わらせたい。手短に終わらせたい、とか言いながら、もう手短の手はどんな意味なんだろうと気になっている。尺、みたいなものなのかな。明日も出ないといけないが、ラジオで聞いたところによると、明日からまた梅雨っぽい天気になるとかならないとか。出がけに晴れだと、帰りに必要な傘を行きはただそれだけのために持っていくという状況になるため、その場に不要なオブジェクトがある事に耐えられるかどうか。ついでに、明日の朝の食料もなくなっていて、これを今日の朝には自覚していたものの、あまりに気力が底をついていたので帰りにスーパーに寄ってパンでもなんでも買ってくる、という選択肢を選べないくらいだった。少し早めに出て、人生で初めての朝マックを食べてもいいのだけど。いや、初めてではないのか。去年の夏、イギリスのマクドナルドで、ソーセージパンケーキを食っている。ついでに買ったマックシェイクが、チョコ味か何かだったような気がするが、日本のものと比べて舌が分厚くなりそうなほど甘ったるかったのを思い出した。朝マックのメニューは小綺麗なものが多いので、見ている分には結構好きである。確か、現在はスパイシーチキンナゲットが販売されているはずだったか。麻婆豆腐みたいなやつと、ハラペーニョチーズのやつと。麻婆は微妙な匂いが漂っているが、ハラペーニョの方は美味しそうな感じがある。ナゲット15ピースのキャンペーンをやるたびに登場する期間限定ソースはどちらか一方が必ず微妙という不思議なルールがあるが、スパイシーチキンナゲットに限ってはそんな事もないのだろうか。以前、高級住宅街を歩いている時に、その辺りの住人らしい女性が、バナナマンライブ『S』のTシャツを着ていて、バナナマンのコントお好きなんですかぁ！！！ と聞きそうになった。さすがに堪えた。面白いからね。仕方がないね。Sはあんまりアレだったけども。自販機にあった、ファンタプレミアグレープが気になったので買ってみた。130円。ガタン。ガシャン？ 出てきたボトルがなんだか小さかったのでなんじゃこれは、と思ったら380mlしかなかった。一回り小さいらしい。味は……。味は……。うーん。「収穫から24時間以内に搾汁したすりつぶしピューレを100％使用」とある。普通のファンタに比べて、人工甘味料、香料的なぶどうっぽさはほとんどない。嫌味の残らない、ふわっと触って消えていく感じ。悪くはないが、ぶどうっぽさがガツンとくるのがファンタだと思うので、いきなり上品な顔をされてもなあと思わないでもない。全然手短にならなかった。
大紫蘇
雨がすげえですわ。午前中は降ってたんだっけ？ 降ってなかったんだっけ？ 覚えてないわ。ずっとぴちゃぴちゃびしゃびしゃしてた気がする。家の半径100メートル以内にある、雨垂れがうるさいスポットを全て撃滅したい。ずっと、とんとんとんとん軽い音がするのはかなりきつい。雨の雑踏、まさに雑な音のぐちゃぐちゃした毛玉の中から、ひとつ周期的な雨垂れを発見してしまうと、耳が自動的にそいつを追尾してしまう。追尾するものの、それに追い詰められる。額に水をコンスタントに垂らされ続けると発狂して死ぬというのは間違いではないと思う。雨はうるさい。我慢ならない。明日は外に出なければいけないし、そこそこの距離を歩く必要があるから、叶うならば可能な限り晴れ、いやあまりに晴れだと暑くてげんなりしてしまうので、適当な曇りくらいになってくれると助かるのだが、寝ている間に収まるようなタマではない気がする。この雨は。梅雨は雨雲をぶんぶん投げつけて去っていく。雨は嫌だ。嫌いだ。濡れるし。寒いし。半袖だと、室温でも少し肌寒くて、まだ出しっぱなしになっていた半纏を引っ被っていた。頭痛い。雨の日は、いつもぼんやりして中身がすっからかんな頭が、ことさら鈍くなる。内容の空虚さが膨れ上がって、ぷらぷら揺れているだけに、今でも東急ハンズで見るような、テレビの上に乗っけておく水をつんつんするピーコックみたいな何もなさがずんずんしている。頭が痛いんじゃないなこれは。頭が何にもなくて打てど叩けど響かない反応の悪さ無さに心が痛んでいる。座してる頭が何かしてくれればいいのだけど、頭は座しているだけで色々大変だと思うのでそれ以上を望むのは酷なのかもしれませんね。あまり洗剤を使っていないのに、急に手荒れがひどくなった。昨日くらいは落ち着いていたのだけど。局地的に、肉に迫っているというのか、だいぶ皮が剥けて、他の部分と比べると際立ってピカピカしている部分がある。ここが絶対守護領域になるはずなので、気をつけて生活していかねば。手荒れが一定の程度を超えると、寝る時につけている木綿の手袋に黄色いシミが出来る。手荒れから染み出した、リンパか何かの体液が乾いたものらしい。多分。見た目には透明だが、ちゃんと色があるんだなと思う。最近の些細な発見。適当な炒め物は、塩胡椒だけで味付けするとなんだか素朴過ぎて物足りないが、中華スープの素を軽くサラサラと入れると、深みが出ていい感じになる。
ボディ・ダイナマイト
室温が高いとPCがものすごい熱さになって、よくもまあこれだけの熱エネルギーを抱えながら駆動できるなと思う。ずっと触っているには堪え難い、一応堪えられるが、その意味が薄い熱さだと、特に。動作がめちゃくちゃに重くなるとたまに冷えピタを当てたりするが、これも焼け石に水程度なものなのだろう。ノートなので排気が万全ではないし。この前聞いた話だが、水冷式クーラーという間接的な方法ではなくて、どういう原理かは分からないが、撥水性の水を直接CPUにぶっかけて冷却する方式があるらしい。撥水性の水は字義矛盾か。CPUに浸潤しない水的なマテリアルがあって、それでダイレクトにクールダウンするのだとか。一体その水はどんな水なんだ。間接的に冷やすよりは直接アイシングした方がそれは早いだろうから、技術のスピードというか貪欲さには舌を巻くばかりである。何をすれば、そのメソッドが必要なほど発熱するのかしら。洗濯物を干したら、しばらくして雨が降り始めた。午後、２時くらいに家のチャイムが鳴ると、すわ宗教勧誘かすわ共済勧誘かと思って出るのを億劫がってしまうが、出ると大家さん（の娘）で、雨が降り始めたから洗濯物入れた方がいいわよと教えてくれた。危ないところだった。ちょっと遅めに干したのであまり乾いてはいなかったが、それにしてももう一度振り出しに戻るか、あるいはゴールよりもさらに遡行するよりはマシだから助かった。今日は……。特に何もしなかった。生産的とは一体何だろうか。明治屋のりんごジャム。治は「ち」が濁ると「ぢ」なのでめいぢやと入力したら変換できない。日本語を言語学的に見た時、「ぢ」と「じ」の関係性はどのように記述されるものなのだろうか。痔は基本的に「じ」だが、新聞にしばしば見る痔の塗り薬の広告は大きく「ぢ」の文字があある。でんじゃらすじーさんかと思ったらでんぢゃらすじーさんだし。じゃじゃーん、と言われるより、ぢゃぢゃーん、と言われた方が圧がある。ぢゃぢゃーん、は人生で見た事ないな。あるのかしら。明治屋のりんごジャム。りんごの糖分だけで勝負しているのかと思ったら、成分表示に砂糖の表示があった。勝手に勘違いしたようなものだが、あなたも私を裏切るのね！ みたいな気持ちになった。りんご実感ジャム、というよく分からない文句も書いてあった。実感はするが。そんな、効果実感ダイエット、みたいな……。ねえ？ まぜそばを食いに行った。やっぱり特盛は多い。何回目だ。
毒婦と皿洗い
ファストフードでテイクアウトすると、持ち帰り用のペーパーバッグの中に、ナプキンがひとつかみ入れられる。入れてくれる。ひとつかみ、と言ったのは比喩でも何でもなくて、２、３枚ならばそう書けるのに、どうにも「むんず」と掴んだくらいのそこそこの枚数が入っているものだから、じゃあこれはひとつかみだなと思ったのだ。実際にインストアで食べる時には、ついてくるナプキンは２、３枚である。トレイに乗せない店舗もあるので、自分で必要枚数だけ取りに行けば、まあそれも２、３枚が限度と言ったところだろうか。飲食店で家族連れが帰った後のテーブルを観察すると、尋常ではない量のティッシュなりウェットティッシュなりがもこもことそのボリュームを誇っているが、あれはなかなか独特の事象ではなかろうか。で、テイクアウト毎にナプキンがひとつかみついてきて、今は時勢的にも店内飲食は憚られるのでテイクアウトの回数が必然増えて、このナプキンの山、はてさて一体どうしたものか、となる。貧乏性なので台所上から２段目の戸棚にまとめて保存してはあるのだが、どうにも使う場面が訪れないため、ただただ増えていく一方である。油をまとったものをうっかり床に落としてしまうと、それをつまみ上げ拭い上げるのに使う事はあるものの、それ自体大した回数発生するイベントではないから、スタックがスタックされていくだけだ。店員の補充と紙袋イン、私の棚へのスローインで少なくとも３回は人の手に触れているため、結局清潔とはあまり言えないものだろうし。難しいな。こうやって考えながら、とりあえず溜まっていくだけだろうが。ティッシュが不意に切れた時、非常のちり紙として機能した事はあった。昨晩、寝る前に、変な時間でお腹が空いたのでみたらし団子を２本食べてから寝た。あれだけ言ってたのに、結局食べた。一日二食で、二食目の時間や量によっては、就寝前にお腹が空く事もある。手荒れがかゆかったので、なかなか寝付けなかった。手を掻いたりエアコンの除湿をオンオフぴっぴこぴっぴこ切り替えていたら、いつの間にか眠っていたものと思われる。それでも、結構寝られなかったと思うが。もっとこう、阿吽の呼吸というか、スッと倒れてパタンと寝たい。あれ、逆か？ まあいいや。朝起きてから、しばらくぐずぐずうつらうつらしていた。晩飯に、あの辛い唐辛子の油漬けを調味料として入れてしまったので、明日の排泄が怖い。すでにちょっとお腹が痛い。
おかゆのしゃわー
それなりに疲れて帰ってきて、起きてグラブルの更新見たら風の装備が更新されてたけど更新されてなかったのでちょっと怒った。ちょっと、は盛ったな。結構怒った。今までのキャラ性能を全部水に溶かして伸ばして味がしないように味付けしたらこうなるやん、と思った。運営は風嫌いなんか〜〜〜？ 嫌いだったら嫌いって言ってええぞ。こっちが楽になるからな。武器はまだピンとくる性能してないし、技巧持ちのリミ武器が来たらそのスキル次第ではおそらくなんでアーツつけたん？ ってなる構成なので将来性が微妙だ。う〜ん。寝起きに気分悪くなってしまった。次の風リミはいつかしらね。リミテッドミリンか？ 武器種刀か？ 分からんわ。普通に起きた。ダブルソフトを焼いて食べた。昼頃になって分かった事だが、食パン一枚ではあまり腹持ちしない。でも、ダブルソフトは見た目のカロリー、あるいは嵩があるので、一枚食べるともういいかな、と思ってしまう。一緒に買って来た明治屋のりんごジャム、これは美味しかった。りんごがごろごろ入っていて、瓶のラベルを信じるならば、砂糖の入っていない素材本来の甘さ的なそれが心地よい。そこそこごろごろしていて、小指の爪面積６個分くらい（落ち着いて直方体の面数を数えようとしてよく分からなくなったくらいには幾何的思考が死んでいる）のりんごが入っている。これがメリットでもありデメリットでもあって、ジャムを薄く伸ばそうとしてもりんご山脈に阻まれて、厚塗りになりやすい。少々ジャム多めになるのが、茶目っ気と言えば茶目っ気か。明治屋は、人生のいつかどこかで意識して見つめた事のある名前だと思うのだけど、それがいつのどこだったのか思い出せない。今日、帰って来たら頭が回らないだろうから、昨日の自分が気を利かせて、みたらし団子のパックを買って来てくれていたのだが、もう買って来ただけで精神的に満足したというか、行動値が０になったらしく、あんまり食べる気がなかった。パックのみたらし団子、あるいはあん団子には、一種の抱擁的適当さ、みたいなものがあり、雑に欲望を飽和させる、満足した気にさせるファンクションがある。虚栄であり虚像であり虚構だが。全部気のせいだとは思う。朝、家を出る前に、大家さんがチャイムを押した。また家賃を２ヶ月分払っていたらしい。先月か今月頭か、確かに「振り込み忘れてたわ」と思って云万円払って残高をごっそり減らした。記憶が弱い。なぜかクオカードを一枚と、マスク50枚入りの箱をくれた。優しいね。
生き物感のある皮
ずっと生徒会役員共の１期・２期を垂れ流していたが、東京03のリモート単独公演を見つけてからは、またコントを垂れ流すようになっていた。生徒会役員共は、たいへん好きなアニメなのだが、やはりどうにも、アニメというものが心の底から好きにはなれないので、コントを観ている方がしっくりくる。なんなんだろうねこれは。自己紹介の時に、生徒会役員共みたいな人間です、と言ってもいいかと思うくらいには馴染むのだ。５秒おきくらいにピー音が入るし、ひどい時にはずっとピーが鳴っている。私も気を抜くとすぐ下品な事を言うので、観ているとものすごい安心感がある。フィクションだから、あれほどどぎつい事ができるのだとも言えるが……。昨日でぐずぐずだったので、昼少し前に起きた。食うものがなくなった。米は、多分、あと一回、一合くらいなら炊ける。それ以外は、流しの棚にあるどん兵衛（赤い方）しかない。卵とひき肉で、オムレツみたいな何かを作って、炊いてあったご飯にのっけて食べた。ケチャップがあれば、フライパンに直接ご飯を突っ込んでよく分からん飯にしてもよかったのだが、普通のケチャップのボトルは、どうにも一人暮らしだと持てあますサイズだなと気付いてから買っていないのでない。暑いな〜。今日は暑い。暑かった。じっとりくる。風が吹くとひんやりしてとてもいい感じだが、そもそもあんまり風が吹かないし、吹いても洗濯物に阻まれて部屋の中までは届きにくい。エアコンの除湿機能様様である。どうしてあんなに冷たい空気が出てくるのか分からないけれど。洗濯のサイクルに引っかかっていちいち半袖のシャツを探すのもめんどくさいので、衣装ボックスからあるだけの半袖シャツを引きずり出した。雨の日だと微妙な時もあるが、これからしばらく向こうずっと半袖シャツでよく、いや半袖シャツでさえ暑いと思うような日和になるだろうから、どこかでやらなければいけない事だったのだ。なので今日やった。食いもんがないからな〜、どっかで買いに行かなきゃいけないな〜、と考えながら、夕方までずっとスリープモードみたいな状態でアイドリングし、日が暮れかけてからやっとゴムつっかけを履いて外出叶った。この前、おそらくこれと全く同じモデルのつっかけを履いているおっさんを見た。あ、いるんだ、と思った。マスプロなのだからどこかにはいるだろうが、それを識別する時が来ようとは。昨日ちょっと話に出たのでケンタッキーのチキンフィレサンドを食ってみたが、ケンタッキーはチキン以外あんまりピンとこない。レモネードは美味かった。それだけは確かに。
ほみょんぷえ
すごい疲れた。グロッキー一歩手前だ。グロッキーという状態は、身体の疲れに引きずられて、精神がプツンと音を立てて切れてしまった状態の事をいうのだと理解している。つまり、疲労と、それに伴う思考停止に、理性その他のラショナルな行動全てが降伏する状態である。今はまだ、精神の耐久値にわずかばかりの余裕がある。今、真後ろにある布団にぶっ倒れて、しがみついている覚醒の全てを手放したらさぞかし気持ちのいい睡眠がとれるだろう。ただし、夜の２時か３時には目が醒める、深いが不快な眠りだろうが。疲れたが眠くない。薄皮を剥げばそのすぐ下に眠気があるような、かなりナイフエッジな状態である気もする。気持ちのいい睡眠を久しく味わっていないから、今がそのチャンスかもしれないが、白く痺れた、鈍い寝起きの痛みが残りそうで、それはそれで嫌だ。この状態は、すぐ寝るか変な時間まで寝られず夜更かしして時間をドブに捨てるかの二択だ。ドブ、こんにちは。いつもお前の世話になってるな。ドブ。行きがけに、自販機で三ツ矢サイダーゼリーとかいうものが売られていたのが気になっていたので買ってみた。三ツ矢サイダー味のゼリーかと思った。ファンタとか、Qooとか、味がほぼそのままついたゼリー製品があるので、あんな感じかと思った。全然、全っ然そんな事なかった。ただ、どぅるんどぅるんしたゼリーの塊に、炭酸ガスの苦味がまとわりついているだけみたいな、そんな代物だった。まずくはないと言おうと思えば言えるが、正直まずい。これで110円（350mlくらいのちっこいペットボトル）なら、もう10円20円出して普通の三ツ矢サイダーを飲んだ方が遥かにマシだ。お前はどうして生まれてきたのか。何を目的に生まれてきたのか。虚無の塊が、どぷんどぷんと口腔を侵して侵入してくる。美味くない。近所の自販機からぐんぐんグルトが失われてしまった事が、本当に惜しまれて仕方がない。ものすごく気になって買わなかったが、７UPという名前の、残機がぐんぐん増えそうな謎のジュースも発見した。もしかして一部では有名なものだったりするのだろうか……？ そんな事ないか。そうだったらすまん。最近、全然自分で料理できていない。自炊するには、分かっている事だが、心の余裕、MP（メンタルポイント）の多寡が重要になってくる。今、ほとんどゼロだ。寝て、起きて、ぽやぽやするのが精一杯だ。あー眠い。眠い！！！
