他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

安上がりパンチ

ガラケーのメモに、「米袋ウィンドブレイク」という文字列が残っていた、意味が分からない。このメモを残したのは他ならぬ自分なのだが、何が言いたかったのか、というか、何のイメージの切れ端をこの言葉に残したのかが分からない。思い出した気になるいくつかのイメージを辿ってみると、ここで言う米袋とは、プラではなく紙の、茶色いごわごわした、ちょっと光沢があるようなないようなのあれのはずだ。ウィンドブレイクは、ウィンドブレーカー、上着の一種の事を言っているんではないかと思っていたけど数十文字前を書きながら思い出した。そうだ。あれだ。自転車のハンドルに、冬場は外気とガンガン接触して手がかじかむので、風除けのような、ミトンみたいなものを取り付ける事がある。バイクとかでも、付けている人がいますね。そのウィンドブレイクな役割を、バイクのハンドルに、「プラの米袋を適当なサイズにちぎって」取り付けて実現している人がいた。いたというか、そういう自転車が停まっていた。日曜日くらいに。思い出した。「米袋ウィンドブレイク」からよくも思い出せたものだが。同じ日に見たものでは、ゲロが中に詰まったビニル袋の団子みたいな謎の物体が、まだ路上に放置されていた。中身が見るからに吐瀉物的な、あまり近寄りたくない何かしらなので、近隣住民も手をつけていないものと思われる。あるいは、昨日(昨日だったっけ?)の雨でどこかで流れているものと期待していたのだろうか。メモにはもう少し書付があったので続ける。電車内のなんかの書籍の広告で、「テレビやWebなど、さまざまなメディアで話題!」という文言があった。なんと頭の悪い文章であろうか、と思った。メディアと言ったら、テレビ、Web(これはもはやインターネットと近似してもいいだろう)、あとはギリギリ新聞が入るくらいしかなかろう。話題と言っても本当に「話題」かどうか疑わしくて、番組で取り上げられた(取り上げてもらった)か、Web広告を打ったかくらいではないか。要するに、「テレビで紹介されたしインターネットに広告も出稿しました」というのを、「など」「さまざまな」「メディア」という不定名詞の百鬼夜行みたいなものをぶら下げる事で、それ以上に広汎な何かしらにおいても盛り上がりがあるかのような詭弁を弄しているのが、やだな、と思ったのである。私の行き過ぎた被害妄想かもしれないが。など、などは便利ではあるが、それを使う時には隙が残っているので、強弁するのであればあまり使わない方がいいのではないかしら、などと思ったわけである。