他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

教えてあげない

鶏をまるまる一羽買って、オーブンにぶちこんで焼いた。中に詰め物をするとよさそうだなという話になって、研いだだけの米を入れたが、これは失策というか、あまりよくなかった。鶏の中は意外と狭くて、一合も米が入らなかったので、トレイにうすーく満遍なく伸ばして下敷きにした。鶏の中は意外と狭かった。エロ本みたいだな。狭かっただけでここまで考えるのも、感性のどん詰まりを感じてよくないが。敷き詰めた米の方は、塩とかワインとか鶏から出たなんかの汁とかにより、異常においしくなっていた。毎日食いたいとは思わないが、毎週どこか特定の曜日で出るのであれば嬉しいくらいはおいしかった。鶏肉が一番うまいので、今日の食事はよかった。昼にフィッシュ&チップスを食ったので、それと比較するとなおさら。フィッシュ&チップスは、まずいとかうまいとかの話ではないのだ、あれは。そもそも、codを揚げたものと、ポテトを揚げたものと、それでとびきりうまいものがあったら、こちらが教えて欲しいくらいである。あれは、食べて、自分が今いる場所について認識する食べ物なのだ。今日行ったパブが一緒に出してきた、タルタルソースだかなんだか分からないが、白い何かしらのそれはうまかった。あれを食べる口実として食ったようなものかもしれない。ジャガイモがうまいのは、事実そうではある。鶏にゴムで何かがくくりつけてあって、レバーだろうと思っていたのだが、中身は必ずしもレバーのみならずだった。ちっこい袋の中身を出して水で洗おうとすると、小児のちんちんみたいなレバーは、それは確かに入っていたのだけど、長細い、ながっちょろくてしかし芯を感じさせる何かが、にょきっと顔を覗かせていた。あれが一体なんなのか、今でも分からない。冷蔵庫の中で牛乳に浸かっているあれは、なんなのだろう。もしかすると鶏のちんこなのではないかと思いはしたのだが、鶏があんなに長細いちんちんをぶら下げているとは聞いた事がないし、仮にちんちんだとして話を進めてみても、中に通っている骨らしき構成物が一割、残りは全部肉のようなので、やっぱり異形のちんちんという感じがする。小腸か大腸かとも思うが、それらも全て違う気がする。なんなんだろうな、あれは。美味しく食べられればいいな、とは思う。丸鶏を片手でつかんで、水で洗おうとした時、私は初めて鶏のサイズ感を知った。3kgくらいの、トルソー造形のオナホールとだいたい同じ感じだった。内臓をぶっこ抜いた穴がちょうどそれらしい位置にぼっかりと空いていて、あぁ、鶏とあのへんのオナホールは、ものとして近い位階にあるのだなあと思ったのだ。