家から徒歩０秒のところで新築工事が始まった。工事の音自体は、まあ平気である。情報量のない音なので、ない方がいいなと思いながら過ごす事ができる。しかし、作業員の話し声が聞こえてくるのがしんどい。あれは情報量のある音だ。どんなに意味がなくても、理解できる言葉である以上耳に入ると頭の中で文字起こしされてしまうため、すげえ気が散る。髪を切ろうと思っていたのを思い出した。ちょっと晴れたので機嫌良く洗濯物を干したら、流れるような通り雨が撫でていき、外に干す意味はなかった。急いで取り込んだので（概算として）ノーダメージだが、こういう一歩進んで二歩下がるみたいな攻防が梅雨明けまで続くのかと思うと、やけにべっとりと湿っている気がする洗濯物と同じ質感の気持ちになる。明日くらいに買い物に行かないといけない冷蔵庫残量だが、雨が降っているのだろうという後ろ向きな展望が未来に横たわっている状況で行きたくない。中国語の勉強をしていたら、狂に「しんにょう」がついた漢字が出てきた。身構えていない時にトンデモな字が現れたので驚いたが、観光するとかぶらつくとかくらいの意味らしい。意識が放散するのでここまでしか書けない。
