他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ニットの毛糸のベレー帽

正体のない日だった。ふよふよしていた。洗濯物が一つ、窓枠の下に落ちて、昨晩からの雨で濡れぐちょになっているのが見えた。あらら。私は、あらっ、とは言うが、あらら、とは言わない。あらまあ、は言う。この周辺について探ったところで、特に得るものはなさそうだが何となく考えてしまった。米を炊き忘れていたので、夜はうどんを茹でざるを得なかった。茹でざるを得なかった。変な言葉だ。日本語としては合っているが、言葉としては、ほんのり境界線に足をかけて、こちらにヘイヘイとちょっかいをかけてきている、そんなやつだ。そもそも茹でなければならぬ、茹でんといかん、あかんねや、という状況がないからだろう。うどん屋うどん屋なので、茹でなければならぬという外付けの義務感みたいなものでうどんを茹でるわけではなかろう。地獄の釜に罪人を放り込んで罰を与える獄卒くらいしか機会がないのでは。友人がひとり、心をやってしまったようである。しばらく話ができなさそうなので残念だ。数えない方が早いくらい友人がいないので、こうなるのはとても残念だ。しかし、結論が出た人間というのは、もうどうしようもない。死ぬし殺すしエトセトラ。その論理にはもう他人はいらない。その境地が羨ましくもあり、そこまで行ったら戻ってこれんやろなという思いもあり。いたんで黒くなった刺身みたいな気分で。