他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

閉鎖的サンドイッチ

買い物に行く途中、内なる膨張、あるいは萎縮に耐え切れなくなって、まだ一度も行ったことがない方に散歩に行ってしまった。なんかあるだろう、町だし、適当にずんずん、曲がるのはめんどくさいので真っ直ぐ道なりで。自分の知らない店や会社事務所みたいなのがいっぱいあった。独り言を言いながらてくてく歩いた。飯を食える場所もそこそこあり、特に個人経営のそれを見るとわぁいという気持ちになる。そのうちのひとつ、看板がなくて幟ばっかり立っている、肉屋と惣菜屋を足して3で割ったようなところは、通り過ぎてから帰り道に寄ってみたけれども、時間が悪かったので出せるものが少なく帰ってしまった。折りが合えば。ちょっと、あるいはかなり歩いたところに墓場があるのを知らなかった。墓所だ、すげえでかい墓所だ、あんまり墓所に詳しくないけど。墓場を散歩する趣味の人もいたなあ、と思いながら、ごめんなさいね、と言いつつ見て回った。自分では逆立しても思い付かない家名の墓石がいっぱいある。もう親族が訪ねてこないのか、意味を喪失して石になってしまったようなところもある。特にでかいというか立派というか、そこを覗いてみたらbig nameの墓だった。宗派に限られない墓石もあった。墓だなあ、と思った。彷徨った帰り道、どこかに寄ろうと思いながら決められずに、サブウェイに入った。海外では食ったことがあるが、日本では行ったことがなかった。おいしかった。本屋で、トースターをいちから作る、という本を買った。そこそこふざけているがサイエンス区分のちゃんとしたレーベルである。なぜ買ったかというと、ぺらりと開いた一ページ目に銀河ヒッチハイクガイドの引用があったからだ。絶対本を買うより本棚を買った方がまずはいいのだが、それをしない。私はどうなっているのだ。知らないところを歩いている時、不必要な情報で脳が圧迫される感じがあって、それが射精よりも気持ちよかった。頭の報酬体系がどうかしているのだと思う。