他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

沈潜

昨日、明日は雷雨が来るらしいと聞いていたので身構えていたが、全然そんな事はなかった。曇り空が翳り、ぐっと蒸し暑くなった瞬間はあったけれど、崩れてずぶずぶになる事はなかった。天気が良い方がいいに決まっているのだが、すでに昨日の夜から寝苦しく、除湿を切ると途端に居心地が悪くなって、行儀悪く絶えずもぞもぞしてしまった。これも昨日聞いた与太話だが、冷房よりも除湿の方が電気代が高いらしい。どうなのだろう。今年は特に家にいる時間が長いので電気代はそりゃ上がるだろうが、そうだったらちょっと怖いなと思わないでもない。電気代は、家に暮らす人数が多ければ多いほど頭割りでお得になるもんだと思うのだが、一人一人が個室を持っているとそんな事もないのかしら。料金をコンビニで払った。仕事の速い、ちゃきちゃきした兄ちゃんだった。なんとなく、屈託のない憎めなさみたいな雰囲気が、大学のサークルの先輩を思い出した。帰りに、マックに寄った。ポテトのキャンペーンが今日で最終日、ナゲットはまだしばらく安くなっている。実は昨日、インターネットにお伺いを立てた時に、アラビアータソースは一部店舗で既に売り切れてるごめんちょとの旨が公式HPに記載されていて、そこまで小さな店舗でも地域でもなしまさかそんな事は起こるまいと思っていたのだが、行った店舗ではメニュー表からアラビアータソースの影は消えていた。おぉ……。あんな偉そうな事を言ったくせに、実際のあたり枠はアラビアータの方だったわけである。なんとまあ! カバンに紙袋を入れて歩くと、脇の辺りに熱を持った質量ががさがさしているのが分かった。レモンタルタルは、まあ、まあ、70点後半から80点前半くらいの、結構美味しかった。レモンの酸味が前面に出ているわけではなく、底の方に潜んでタルタルの主張の強さを和らげる感じだった。つぶつぶが入っていたのは、おそらくレモンの皮か何かが入っていたのだろう。脂っこいものを食うにはよかった。アラビアータ気になるけどな〜〜〜。そもそもがなくなってそうだからな〜〜〜。気付くのが遅かったのかもしれません。惜しい事をした。なんだかんだ、限定ソースは制覇を続けてきたので、逃すのは悔しい。冷蔵庫下の床が、軽くなのか重度になのかは判然としないが、腐っていた。謎の水漏れ事件あたりから静かに浸水していたものらしく、これはもう敷金は全額帰ってこねえなという黒ずみ方をしていた。冷蔵庫、買い替え時かもしれん。

がすぱてょ

ゴミ箱周辺に、少し蛆がうじうじしていた。今日はぎらついて暑苦しかったから、思ったよりもやつらの成長の方が速かったようだ。見誤った。新しく買ってきたキッチンペーパーで拭い取っている時、このキッチンペーパー、いいな……と思った。厚みやらなんやら使いやすい。蛆は許さないが。ともかく今日の日和は暑く、外を歩いている時は早く帰りてえと思っていた。太陽を直に浴びるのがきつい。水を飲める時はかぱかぱ水を飲んでいた。そのせいで、夜になっても一向におしっこの波が止まる所を知らない。おしっこしたのにトイレに行きたくなっている。尿の順番待機列が長い。そんな大気の中を歩いていると、それはもうしんどい。マスクをつけているのが、自殺行為なのではないかと思えてくる。一体何度、マスクの下でびちゃびちゃになった汗をハンカチで拭った事か。すれ違う人もいない住宅街とか路地とかを歩いている時は、頑なにマスクをしなくてもいいと思う。家のベランダで通りに向かってくしゃみや咳を繰り返す突飛な住人でもいれば別だが、そんなのは見えた事がないので。すごい、こう……。びしょびしょになる。不敷布マスクと比べた時に、配給されたガーゼマスクはそういう時に便利だ。密閉されているわけではないし、ガーゼ自体の通気性もあるのでまだ耐えられる。欠点は、洗濯を重ねると縮んで見た目がかっこよくない事ですかね。マスク自体かっこよくはないけれども。帰る時、今日はもういいやと思ってマックに寄った。筋肉少女帯レティクル座妄想』、さらば桃子を聴きながら、イヤホンを取るのを忘れてレジ前に立ち、あれ、いらっしゃいませも何も聞こえない、おかしいな、と思ってから、そういえばイヤホンしてるやんけ、と思い至ったのだ。それほどまでに、心が筋肉少女帯に持って行かれていたのだ。桃子の事を考えていたのだ。落ちていくなあ、桃子が。還らないなあ、桃子が。いいアルバムですね、レティクル座妄想は。マックシェイクのヨーグルト味と、ポテトのLサイズと、チーズバーガーを買った。支払いはカードで、と言ったら、ポイントで支払われた。そういう事ではないような気がするが、まあ、一回くらいならいいか。知らなかったのだが、チキンナゲットが安くなるキャンペーンと、いつものシーズンソースが出ていた。アラビアータと? レモンタルタル? 今回のあたりは、多分タルタルの方だと思う。明日、料金の支払いついでに外に出たら寄って行こうかしら。

つよい焼きそばのかやく

横文字で出た本が、日本語に翻訳されて局所流通しているのがよく見られます。ビジネス書とかで顕著ですが、アマゾンの労働者の実態〜とか、アメリカの看守が見た実態〜とか、ルポ的なやつもかなり数多いですね。で。その辺の本をぱらぱらと読む時に、思うのです。訳文が分かんねえ、と。自然な日本語と、原文と、transmittoできてねえなと思う箇所がぽんぽん出てくる。意味が越境せずに、壁の向こうに取り残されたままになっている事がそれはもう少なくない。この「壁」というイメージ自体がたいへんよろしくないわけだが、しかし日本の翻訳と「私物化」に関しては壁でいいような気もする。前に書店で面白そうだなと思ってちらと読んだアメリカの看守が〜的な本は、なんかこうもにょもにょした。編集者が「ここ読みづらいし日本語としての意味もよく分かりづらいんですよねぇ〜〜〜」と突いてもよさそうだが、そうでもないのか。どうにもほぐしきれていないところは原文を読んで別の人間の訳をぶちあてて、くれんかな〜〜〜無理かな〜〜〜と思う。あの絶妙な、芯の残った乾麺みたいな心地悪さは、あの手の翻訳ものを数多く読んでいくうちに感覚の方が適応していくものなのかもしれないが、そこまで耐えられないだろうなと思う。無理だ……。時代は英語や、とか喧伝されるのに、あの辺の印刷物、つとにビジネス書(かっこわらいを付けたくなったが付けるのはやめた)がさっぱり減らない事情には首を傾げるものがあるのだが、いかがか。今日も工事がすごかった。どっすんどっすん来た。昨日もらったカラーボックスを、今日中に押入れにインストールしてしまうつもりだったのだが、やっぱり無名無形のめんどくささに阻まれてやらなかった。早いところ収まるところに収めないと、廊下の幅7割くらいが今現在deadになっている。断水はなかったな。身体を動かす散歩がてら、ハンズまでふらふらして、外に出た時に工事の様子を窺うと、建物の影はなくなっていた。今は、全部バラして、搬出の真っ最中なのかしら。私の住居でもなかなかあれだが、真横の住宅は想像するだにうひょ〜って感じがする。仕方のない事だけどね。で、ハンズまで行って、ネギスライサーを買った。生姜を擦るにも、ニンニクを剥くにも潰すにも、ネギを小口にするにも白髪にするにも、数々のユーテンシルがあって面白かった。玉ねぎにぶっ刺してみじん切りの補助をする、櫛みたいな器具は初めて見た気がする。

年の功よりハシビロコウ

酢のラベルには、そのまま飲まないでください、飲むにしても5倍以上に薄めてから飲んでください、と書かれている。確かに、酢を飲む場面はゼロではない。黒酢とか、えー……、言い出して何だが黒酢しか思いつかなかった、紫蘇酢とか? を健康のために飲んでいる人はいるけれど、なんでもないただのプレーンな酢を飲みつけている人は聞いた事がない。友人の一人が、ポン酢をそのまま飲むくらいポン酢好きではあったが、あれはポン酢である。酢を買う時に、この黄緑色の珍妙な液体は何だと思ったらポン酢だったのだ、ポン酢と酢は違うものだ。ポンがつくだけで、一体どこの何がどう変わるのか分からないけれど、別物だ。ラーメン屋の卓上調味料として置かれている酢は、大概埃をかぶっていて、一日で10人くらいしか、それとも二桁行くのか怪しいくらいの人数しか使っていないのではないかと思うが、ラーメン屋の店員に聞いたところでは、たまに卓上調味料の容器一本まるまる入れてしまう客もいるらしいから、蓼食うあれもうんにゃらかんにゃらであり、あれの蓼好き具合もまたうんにゃらかんにゃらなのだろう。酢をストレートのショットでかます好き者もいて、しかしそれだと粘膜が荒れるらしいので薄めろと書いてあるのであろう。ショットとか書いてみたが、この使い方であっているのかしら。分からん……。今日も工事がすごかった。重いものがそれなりの高度から落っこちる音と衝撃がある。休憩のために床に寝っ転がっていると、下から突き上げるようなインパクトが伝わってくる。ビルを一棟壊すというのは、なかなか大変な作業なのだなと分かる。特に、作業車が一台くらいしか入れないような、狭い道に面しているところだと。もっと開けた場所ならば、もっと早く終いになるのだろうけど。この音の怒涛が終わった後は、今度は建設の怒涛があるわけだ。むむーん。大家さん(娘)が来て、これからも断続的に断水するらしいからごめんちょ、という連絡があった。私の住居は大家さんの方と水道の元栓を共有している。まあ、トイレを我慢すれば、飲み水はなんとかなるので構わないといえば構わない。もう使わなくなったのか、おさがりでカラーボックスをもらった。ケロロ軍曹の556を思い出すが。以前使っていた、ナチュラル調の3段ボックスだ。これで押入れの中のエロ漫画堆積をどうにかできるかもしれないし、どうにもならないかもしれないし。門を入ってすぐのところに、ソーラーライトがついていた。夜は手元が暗いので助かる、かもしれない。

踏んづけぴょんぴょん

今日はわりかし疲れました。家に帰る前にそれを自覚していると、帰りに飯を外で食って帰ってきます。自覚があったので、外で飯を食ってきました。豚足を数日前に食ったところで。あれのせいで記憶に残り続け、こびりつき続けた、鶏の唐揚げが唐辛子の海に溺れているやつを頼んだ。唐揚げの唐辛子炒め的な名前だった。唐辛子炒めっていうか……もう……唐辛子の唐揚げ和えみたいな感じである。今日も、さすがにあれは記憶の間違いなのではないかと思っていたのだが、変わらずわっさわっさとつかみ取りできそうな唐辛子の量だった。なんなら、記憶にある前回のそれより、唐辛子の油で赤く見える。歯に「がいん」という衝撃を与える、六角的なやつも健在だった。あれをうっかり踏み抜くと、全身の神経が抜き取られるようなストレスがある。でもいい香りがする。唐辛子をわざわざ食べてみたが、特に味はしない。時々、シシトウみたいな大当たりを感じる事があるが、それでも特筆するようなものではない。いや、あのモリモリの唐辛子は、そもそもが食べるように入っているものではないのかもしれないが。アレンジメニュー的な冷やし中華がいくつかあったので、シーズンであるうちにもう何回か通いたいところである。近くまで行かないと寄れないのが玉に瑕だが。いい感じのボリュームで800円を超えずほとんどのメニューを踏破できるので、長く付き合っていけそうな気がする。画面に青色を表示して離れてモニターを見ると、真ん中の方だけ、オーストラリア大陸のように濃い部分があるのを発見した。日頃ちまちま持ち歩いたり、その時にカバンの中で他のアーティクルズとランデブーしたりすれば、まあ遅かれ早かれどこかで生じる症状ではあるだろう。普段使っている分にはまーったくストレスを感じないので、全然気にしてない。全然気にしてないよ? このPCの事大好きだから……。色んな事を一緒に経験……したようなしてないような……。したと思います。しました。前は画面の左下隅が突然オレンジジュースをこぼしたようになったりならなかったりしましたが。やっとひと段落ついた〜〜〜ぽよみ〜〜〜とか思っていたら、追加資料が突然現れて、なんだこれはというのがいくつも載っていた。Oh, yeah...。家に帰ったら、玄関に水のでかいペットボトルが2本置かれていた。最近工事で断続的に断水する事があったので、大家さんから水が差し入れられていた。昨日あたりから工事の物凄さが段違いになってきて、ずん、どん、ずんどんずん、みたいな、床が明らかに揺れる音を立てるようになった。一体何が……。

瀕死でも存命

トップページにこんな文言の広告がありました。「50代の俺でも彼女、喜ばせタッタ/
この活力剤でシニア世代でも現役のオトコが続出。中高年が飲んでセイコウできた話題の習慣がコレ」(/が改行) はぁ、と思った。なんと言えばいいのか、私はこういう、オス臭いというか、おっさんの臭いがするというか、こういうのが無理である。生理的に審美的に、とりあえず様々な観点から勘弁願いたいのだが、一応読んでみるとところどころなんとかなっているのが見て取れる。「タッタ」の部分は、スレまとめとかでよく見るあれだが、ここではその語尾と「勃った」がかかっていて、「セイコウ」は「成功」と「性交」がかかっているのだろう。ウェブで傍点を振るのは難しいからか(ルビとかもあまり見ないのでなんか理由があるのだろう)、強調したい部分、後続のひらがな部分と紛らわしい部分は鉤括弧でくくるなどの処理が、意識すれば必要になるが、この広告の場合はカタカナにしたらしい。うーん……。キツイな。いや、ちょっと手を止めて考えてみてもキツイな……。オナホールのパッケージくらいがちょうどいい。Amazonプライムのdアニストアを解禁してしまったので、引っ繰り返していたら、生徒会役員共の観た事ないやつがあった。OVAは全部観た事ない。多分それではないやつだ。映画館で劇場版もこれからあったような気がするが、どうだったか。劇場でやる時は、フィストファックにピー音が入ったりするのだろうか。今観ている感じだと、YouTubeで公開されていた時とは違って、ほとんどピー音が入っていない。というか、なんでそこでピーが入らなくてここでピーが入るのか、と思う時があるが、放送コードはよく分からない。踏み倒した結果、放送コードがなんぼのもんじゃいは何言ってるのか分からなくなったわけだが。呼吸と拍動と同じくらいのペースで下ネタが繰り出されてくるので、やはりいいアニメだなと思う。すばらしい。で、昨日、昨日、だよな、違ったっけ、買い物に行った時、久しぶりに牛肉を買った。自分で調味済みではない牛肉を買ったのはいつぶりか。牛肉は安くなっても高いのでなかなか手が伸びなかったが、昨日はちょっといい豚肉くらいだったのだ。炒める時に、酒と酢を入れるとすごくいい感じになる。酢は偉大だ。ノリで炒め物に入れてみたら、想像以上に美味かった。味がピンとする。牛肉の、このほのかな臭みにご無沙汰だった。

おさかなのコスプレ

ポストイットの繰り出し付箋みたいなやつ、あれを考えた人はすごいと思う。フィルムタイプの、右に出ているやつを引っぺがすと今度は左に出てくるやつ。ティッシュ箱と同じようなシステムのやつ。あれは本当にすごい。付箋を持ち歩く時、最終的に気になってくる、糊部分に埃が溜まって汚くなる問題もクリアしているし、その性質からフォルムが崩れやすい付箋を横に延べてカラーバリエーションに変換したのもすごい。この世のプロダクトの中で、もっともすごいものに入って然るべしと思うほどに、私はあの付箋に対してすごいの賞賛を惜しまない。自分では持ってないが。高いのが玉に瑕だよな〜と思っていたら、Amazonで350円くらいで買えてしまうので全く欠点がなくなってしまった。強いて言えば、フィルムタイプでなんだか使うのがもったいないくらいか。台所に立つと、たまに思い出しては、今度こそ買ってこようと思うものがあった。酢である。酢。酢酢酢〜〜〜。酢。酢の物を作りたくなったり、いや、酢の物くらいしか作ろうかなと思った事はないのだが、あの強烈な酢酸(酢の酸っぱさってこいつのせいだったはず。酢の酸っぱさって書くと酢酸ができるので多分そう)が恋しくなる事が稀にあった。舌をびっくりさせたくなる時が。酢を買った。酢って安いんだな。100円で、記憶にこびりついた、あの「ザ・酢」が買えた。そこから、米酢にランクアップしたり、穀物酢でもよさげになると値段が上がるらしかった。でも、100円で十分だろう。そろそろ、というかちょっと前からというか、よくレジにいる人に覚えられている気がする。便利だし品揃えが好みなのだから仕方がない。欲を言えばもう10分くらい近い距離にあれば最高だったのだが、現実はモノポリーみたいにいかない。モノポリーやった事ないし、多分そういうゲームでもないと思うが。帰りに、回り道をして飲食店がざわざわしている静かなエリアを通り過ぎる時、テラス席になんだか見知った顔を見つけた。立ち止まってよく見て、しかし他に思い当たらず声をかけた。大学時代の先生だった。近くに住んでいるとは聞いた事があったが、まさか遭遇するほどとは! 行動パターンとその日のランダムテーブルと、うまく噛み合った結果だったのだろう。奢るから一緒にランチしましょう、と誘われ、誘われるがままご相伴に与った。私一人では絶対に行かないタイプの店だったが、人に連れて行かれてみるものである。

恩情ゆくりなく

長時間マスクをしていると、鼻くそが通常時よりもウェットなものになる。それは当たり前の事だ。鼻をかみながら考えた。ある人が「鼻くそ」についてイメージを巡らせた時、それはどんな姿をしているのだろうか。それはどんな性質をしているのだろうか。のび太が指先で弾き出すような、丸め終わった後のドライで粘土のようなものか、それとも、ベトベトンを黄色にして黄褐色にして、ところどころ実体の虚実が曖昧なスライム状のものだろうか。耳くそには、体質によりドライタイプ・ウェットタイプがあると聞く。では、鼻くその性質には個人差はあるのか。鼻くそには、耳くそみたいに関係する遺伝子があるのか(耳くそ遺伝子みたいなやつがあるのだ)。分からない。耳くそもそうだが、鼻くそも他人のものをしげしげと見る機会はない。ゲロやウンコの出るAVはあるが、鼻水鼻くそ耳垢の出るAVは知らない。鼻水……はあるかもしれない。鼻から逆流も、その領域に視線を向けていると言える。何の話だ? 家に帰ってマスクを外し、ティッシュでちーんとやりながら、こんな事を考えていたのだ。あまりにも建設的ではない。では、建設的な鼻くその話とは。建設的な耳垢の話とは。分からん。プリヤのアニメを観初めて、第一話では一応OPとEDを観る事にしているのだが、脚本井上堅二との文字が見えて思わず一時停止した。停止して、じっと見た。じっと見て、それでもよく分からなかった。この井上堅二とは、バカテスやぐらんぶる井上堅二か? しかし、それ以外の井上堅二を知らないし、この業界で同名ってそんなにある事なのかな……と思ってインターネットに聞いてみた。寸分違わず、その井上堅二だった。そうなのか。ラノベと漫画原作の仕事しか知らなかったが、アニメの脚本もできるのか。ほーん。すげえな……マルチだな……と思った。人間、ひとところだけを見るものではないのだな。6月だか7月だかに、プリヤの漫画の方は最新刊まで全部読んだはずで、そして8月に至るまでの経験に至るまでを踏まえ、SNイリヤがええな、と思った。どっちもどっちの持ち味がある。あるが、個人的な趣向としてはそっちだなと。どっちも……ふふふって感じですけどね。中高の同級生からメールが来た。メールである。いや、私のリアルな連絡手段がメールか電話しかないだけなのだが……。3年ぶり? そうでもないか? いつかの同窓会で顔を合わせた記憶があるので、2……くらい? たまに元気かなとは思ってましたが、連絡まではしませんでした。なぜなら、私は何か重大な事でもないと連絡をしてはいけないと思っているからです。

箱はゴミに

午前中、ものすごい雨が降った。ほんの十数分か数十分か、レジャープール施設にあるでっかいバケツがひっくり返るアレ、あんな感じの大奔流が、びちゃびちゃだばだばと景色を白くしていた。物干し竿に屋根から特に垂れるスポットは、小便でも垂れているのかと思うほど太い水流が筋を描いて流れ落ちる。電線から、フリルのように水が垂れている。ほんのひと時だけ、異常な気象が牙を剥いた。昨晩と今朝、雷がごろごろ鳴る事はあったので、もしかすると天気予報的にはそうなる予定だったのかもしれんが。昨日も今日も、14時から17時くらいまで、電源プラグを引っこ抜いたような眠り方をしている。別に眠くないかと思っていたら、突然意識がグラグラして立っていられなくなるのである。もともと意識はグラグラしているが、にしてもダルさを覚える眠気が。気圧的なアレなのか何なのかは分からないが、そのせいで頭が痛い。しかして、夜に眠れない、というわけでもないのだから妙である。私が妙だと思うだけで、客観的に照らせば妙でもなんでもないのかもしれんが。マックでポテトのキャンペーンをやっているから、どこかのタイミングで買いに行きたいのだが、心のどこかで足踏みがある。油がダメなのか? もう油がダメなのか? 二郎系ラーメンはもう食えないかもしれないな……という予感はする。麺半分なら多分いけるが、小ラーメンそのままは無理かもしれない。マックに……そこまで……好きなメニューあったかな〜〜〜と考える。スパチキくらいか。でもあれは単品で食べたいものだ。ポテトポテト。ポテトだけ。まあそれもありか。ドリンクSとポテトで半日居座っていそうな客は少なくない。ドリンクSだけでもそうなのだから。晩飯に野菜を入れ過ぎた。多分入れ過ぎた。かぼちゃは炒めて食うのも美味い。半カットのくせにちょっと高いかぼちゃだからこそそう思えるのかもしれない。塩蔵ワカメを使う時に、あの塩蔵ワカメはとんでもないやつだ。アンカットタイプだ。海の中に生えていて、それをちょん切ったそのままかと思うほど(切っているとは思うが、しかしそれにしても)一本一本が長い。尺骨か、あるいはそれ以上ある。それが複雑に絡み合って、握りこぶしみたいな塊を形成してずるりと出てくるのだが、めちゃくちゃ塩蔵されているので塩を四方八方十六方にばらばら撒き散らす。正直、つまむかつかむかくらいの分量でいいのに、掴み取りみたいなマスブロックで転がり出てくるので扱いづらい。それだけでお腹いっぱいになってしまった。

ジャイロ膝関節

すぐ前まで考えていた事があったが、書くとややこしい事になるのでやめた。ややこしい、というか。基礎部分、根っこの部分から違うと、相互理解もクソもない。そもそもと言い始める事でさえ立ち入れない個々のそもそもの部分が、云々かんぬんみたいな事を考えていた。いつも考えるだけで、それをどうするのかは思い及ばない。難しい事は、難しいからこそ、難しいですねとコメントされて宙ぶらりんになる事が多いのだろう。結局、昨日の夜は、路地をちょっと入ったところにある中華料理屋に行った。ずっと、綺麗ではないわなあと思っていた店で、行こうかなと思いながらも結局行っていなかった。行く気になったのなら、その時に行かなければ私は行かない。ゆえに行った。店内はサラリーマン2人と店主だけ。ホールスタッフとか、他の人員はいないらしい。もともと家族経営なのか、コロナで人が来ないので暇を出しているのか。麻婆豆腐と、高菜チャーハンを頼んだ。ドリンクはいいです、と言うと、水ではなくて何かの茶のピッチャーが来た。この前豚足を食った店で飲んだ茶と色が似ている。多分ジャスミン茶だと思うが、全く違う茶かもしれない。麻婆豆腐は土鍋に入っていた。すげえ熱い。すげえ辛いわけではない。熱い。舌に麻婆豆腐経験値が大して蓄積されていないので、美味いかどうか相対評価は分からないが、まあまあだった。ライスがあるのか聞こうと思ったのだが、チャーハンがあったのでそっちにしたのだった。高菜チャーハンはかなり美味かった。しょっぱかったからかもしれない。塩っけの中にも、ちょっとしか入っていないはずなのに肉の旨味があって、あれはよかった。他にもチャーハンがあって、特にレタスチャーハンは気になった。レタスチャーハンは、不思議と、どこで食っても美味い。レタスがそうするのか、レタスチャーハンというものが自然とそうなってしまうのか。2品届いてから、葱油餅、確かこんな字面だった、みたいなやつがあったので、それも注文した。ジャンツォンジャン的なものかと期待した。高菜チャーハンが美味い。横のサラリーマンが、職場の同僚についてアレな話とかソレな話とかしている。実在する人間の下世話な話を聞くと、しかし、この世の中でも人は生きているのだなと思う。下世話なのは変わらないが。葱油餅が来た。想像と、そもそも角度では表せない違い方だった。春巻の生地にネギを散らしてミルフィーユ状にしたものを、油で揚げたっぽい、もちもちした何かだった。添えられていた調味料に、意図せず胸が揺さぶられた。イギリスで生活していた時に口にした覚えのある、スイートチリソース。あれによく似た、もしかしたらそれそのものかもしれないあのピンクっぽい赤が小皿に入っていた。うわぁお。会計は2000円弱だった。明らかに食べ過ぎた。中華は一品が1.3人前くらいあるので、誰かと来ないとボリュームを持て余す。一緒に行く人がいないからこうしているわけだが。

草履の宝物庫

試しに空調を止めて、換気のために窓を開けてみたら、人間の存在する空間みたいな感じがしてきた。冷たい空気は、肌触りというか、それを知覚する時の不快感というか違和感がある。家電量販店とか、デパートとかの前を通り過ぎると、スーパーの鮮魚コーナーも負けそうな、阻害的な空気の塊がずっと流れ出している。今は、感染防止のための換気で入り口のドアも開け放されたままだから、余計に。汗をかかない方が気は散らないが、汗をかいているのかかいていないのか分からない微妙なラインにいると、頭の上に抜けたままである意識も、ちょっとは地に足が付いているような気がするしそれは本当にただの気のせいな気もするし。玄関にできた、生ゴミと蠅の狂宴がもたらした災禍の後始末をした。したというか、70%くらいまで実行に移したというか。片手鍋になみなみの水を入れ、めちゃくちゃに沸騰させて、適当に玄関にばらまいただけである。触れた端から、だいたいの汚れが剥がれて流れていくので、見ている分には面白かった。ちょっと残ったので、何かしらの手段を講じて取り除かねばならない。なぜ跡が黒いのか、これはちょっと分からないが。洗濯物を干した。少しゆっくりの洗濯スパンになってきた。どうせ干したらすぐ乾くのだから、晩にバスタオルが必要になるその日に回せばいいかと深層心理で考えているのではないか。少し多めに洗剤を入れたら、洗濯機の蓋を開けた時に洗剤の匂いがした。水の匂いというのか、洗濯物が持つ独特な香りがほとんど感じられなくなったので、あの洗剤はえらい。確かそこまで高くなかった、ような気もする。洗濯物を干し終えて、槽がからになり、お手洗いに行く時に洗濯機の横を通り過ぎると、たまに、水の腐ったような匂いがする。横にある風呂場は特にすごい。たまに妄想に引っ張られた匂いを嗅いだような気になるので、著しい気のせいかもしれないが、しかし腐水の匂いが確かにする。その匂いを嗅ぐと、夏だなぁと思うのだが、こんな夏の感じ方よりもう少しましなのがあるんじゃないのかと思うところもある。いい匂いではないし、いい気分にもならないが、そこで一瞬だけ現実に触れる気がする。普段は幽霊みたいなものだから。高校生の時すでに、漢文の先生にそんな事を言っていた。ずっと、魂が身体から抜けて、ずれているような感じがすると。その辺の事を思い出したら、なんか元気が無くなってきたので、どっかで晩御飯食べてこようと思う。

足の先で転がして

ぬるっとした温度の共感・同感・肯定コメントと、推敲のない暴言の中間をほとんど見ないな、と思った。いくつもの次元でねじれているので難しいが、両者の間にあるその辺のそれらを、見る事は少ないな、と。暑かった。暑い日だったが、屋内に入ると押し出したように汗が出てくるような日ではなかった。そうなる日は、とてもまずい。気をつけた方がいいだろう。気をつけるったって、そうしなければいけない諸相がいくらでもあるのに、どれに、どれだけ注意しろと言うのか。気をつける、という言葉を見るとそう思う。もはや、意味のある言葉ではなく、ただ文脈の流れに沿って流れて来ただけの置き字みたいなもんだ。漢文にあったあれ。あれよりももっと意味が薄い。普段では考えられないような移動量だったので、疲れているはずなのだが思ったよりも疲れていない。これはつまり、想定よりも私がタフであるか、あるいは想定よりも労力のいらない作業たちだったかのいずれかである。後者の可能性が高い気がする。まあ、それはそれとして。もしやすると1年ぶりかそれ以上ぶりか、それともそこまで空いていないかもしれないが、渋谷駅の銀座線ホームに立った。立ったと言うか、以前と同じ場所に立ったら新ホームが数百メートル向こうにあってずっこけたのだが。正月に工事があったのは知っていたが、相当ずれていた。最終的にどうなるのかは分からない。トイレができていて、小便器が2つしかないちまっこいのだった。銀座線は、車両がめちゃくちゃ黄色い。その印象しかない。イエローだ。人生からスポイトでカラーサンプルを取りなさい、と言われたら、黄色のパレットには銀座線の色が入るのではないか。昼過ぎに外へ出てから、めちゃくちゃ本場っぽい中華を出す中華料理屋で遅い昼飯を食べた。前に鳥の唐揚げ定食を頼んだら、唐辛子の海にポップコーンチキンみたいなのが溺れていた、大変印象深い店である。今日は豚足の麻辣煮込みを頼んだ。豚足にはいい思い出がない。そもそも思い出の数が1か2しかないが、昔、中学生くらいの時に豚足を食べたいと母にお願いしてチンしたものを出してもらった事がある。ゲロ吐くくらい臭かった。コラーゲンだろうがなんだろうが食えたものではなかった。中華なら食える気がした。来た。ラーメン屋の、そこそこでかいどんぶりを想像してもらいたい。両手で抱えられるような、しっかりしたやつを。そこに、麺を入れた時の水位と同じくらいまでスープを入れてみよう。そのスープは、赤黒くててらてらして、多分油と辣油と唐辛子と山椒の地獄池みたいなやつだ。そこに、豚足がどっぷり使っていた。目の前にどんぶりが置かれた時、この店はやはりマジなのだなと分かった。ジャパンに合わせてチューニングしてくる気がゼロなんだなと。異国料理というのは、その方が好きである。彼らなりのそのままを出してくれた方が、それがそれらしいので。豚足はプルンプルンしていて美味かった。あまり食べでがなかったが、前の豚足体験よりはよっぽどよいものだ。煮込み汁というか煮込み油というか、これを飲み干したらその場で死ねそうな汁をスプーンですくって飲んでみると、油の味と、香辛料の匂いが螺旋を描きながら身体を抜けていった。3杯くらいすくって、それをおかずにご飯を食べてみたが、腹が信号を送ってきたのでやめた。よくはないだろう。中に入っている唐辛子を噛み砕いた瞬間、左下顎の奥歯が「きぃん」となって、全身の神経が冷たくなった。何? 虫歯ないよ? 家に帰って、数時間経った今でも、そこに物理的運動エネルギーが加わると「きぃん」とする。そんなにあの香辛料は強いのか?

焦げと香の境

除湿が止まった瞬間に眉根が寄ってしまう。絶妙な気温だ。暑くて嫌になる程でもなく、涼しいと感じるまではいかないが快適に過ごせる洞窟の中みたいでもなく。快と不快の間を、不快寄りで漂っているような。今日、「しそう」を思想に変換しようと思ったら、できなかった。PCに向かって、アホか? と口にしてしまった。今は変換できた。思想。思想。大丈夫だ。ただ、「思」「想」と2つに変換カーソルが分かれているため、私がひらがなのしそうから頑張って思想を形成したのを記憶しただけなのだろう。こいつはまだ、思想を理解していない。Macはたまに、たま〜に、なんでそんな日本語が変換できないんだ、とつっこみたくなる。ATOKが欲しいのだが、ちょっとお値段が気になる。あと、優しさから来るものだとは知っているが、シソーラスやなんやらと、やたら変換候補周りが充実してしまい、気が散るのもある。高性能なのはすごいが、多機能がこちらの手から溢(こぼ)れてしまえば考えものだ。食える分だけの美味しい料理が一番美味しいのだ。買い物に出た。玄関のゴミ袋には今日も元気に蟻が群がっていて、斜めから覗き込むと、袋の口の下方に蛆の死体がしとどになっているのが見えた。今も湧き続けているのかもしれず、蟻からすれば無限湧きスポットだ。生活ゴミから、どれくらいの間ゴミが湧き続けるのか、そういえば知らない。知っている人はいるのだろうか。とにかく、あの袋を捨てたら、玄関のタイルは掃除不可避である事は日に日にソリッドさを増している。外は暑い。景色がゆらゆらと揺れるほどではないが、考える事をやめ、頭が無意識で考えてくれる最小限の情報処理でやりすごしたくなる。いつも通っている、人通りが少ない方のルートで、脇道を見つけた。別に急いでいるわけでもないし、なんでもないし、通ってみた。以前通った、近くの道筋とは違う、住宅街の中をゆるやかにうねって突っ切る道だった。すごく近道ではないが、表の道路沿いに進むよりは人が少なくて歩きやすい。左手にゴミ屋敷が現れた時はぎょっとしたが、それはゴミ屋敷ではなく、一応自転車屋らしかった。使えなくなった(と私には見えた)自転車が山と積まれ、そこに挟まるようにテントが立っていて、その下にバンの後部ドアが開け放されて、道具置き場のようになっていた。手書きで、ほんまにやっとるんかと疑う電話番号と、店(?)の名前が書いてあった。なんだったのだろう。

脱色と着色

少し寝坊した。目覚ましに追随するように起きる身体になりつつあったのが、昨日寝られずにずんがらしていたのが災いしてダメだった。災いを幸いと書きそうになったが、災いとはなんかすげえ字である。火の上に温泉の湯気みたいなものが出ている。火は怖くて危なくて、そこからそれのシンボルみたいなものが湧き出している。こういう漢字は分かりやすいな、と思う。玄関のチャイムが電池切れで鳴らなかったせいで受け取れず差出人に戻り廃棄となったかに思えた、再発行銀行通帳だったが、3日前くらいのポストに入っていた不在通知で、どうやら銀行が再送してくれたらしいと知った。まだ再配達の依頼をしていないので、また差し戻しになるかもしれない。明後日……は長く外に出る用事があるようなないような、なんかそんな感じだったから、明日に再配達を指定しないと多分受け取らないし連絡もしない気がする。今月分の家賃は、忘れそうなのでこの前払った。今、口座にどれくらい残っているのか分からない。それは怖いので。オンラインで口座を云々できる奴はアカウントもIDも忘れた。ガラケーの方に至っては、ネットワーク番号とかいういつ設定したのかマジで覚えていない謎のパスワードのせいで二度とアンロックできない機能があるし、まだフィルタリングがかかっている。めんどくさくて外していない。オンラインで色々手続きできるらしいのだが、その辺全部忘却の彼方なので、店頭に行くしかない。しかし、携帯ショップというのはこの世で最も時間が無駄になる場所の一つである。指折りスポットだ。だから行きたくねえなと思い続けたら、なんかこうなってしまった。ままならねえな……。ままならないの意味は今でもよく分かってない。ままってなんだろう。買ってきたかぼちゃが冷蔵庫の中で忘れられていたので(忘れたのは私なので「忘れていたので」が正しいが、主体的に忘れているわけではない、忘れたくて忘れているわけではない。英語のforgetだって基本的には受動態は、たしか、使われないはずである。この話、全然関係ないな?)、煮物にするにもなんだか気分が乗らないので2日に渡って炒めてみた。煮物はあつあつなので、こんな季節に食べたくないという心理かもしれない。サラダ油で炒めるよりは、オリーブオイルで炒めた方がいい感じである。何が違うかは分からない。しかし、炒めるだけでもほくほくして美味いので、これはかぼちゃの方が偉いのかもしれないな。

絶語

玄関に置いてあるゴミ袋に、蟻が集っているにしても前回比どれくらいなんだろうなと思って持ち上げてみると、ねちょっとした重みの後ろから、想像の5倍くらいの密度で蟻がわらわらしていた。ちょっと引いた。玄関から、なんか甘い匂いがするなと思っていたが、原因は確かにある。あのゴミ袋の中には、熟しすぎてずぶずぶに、そう、指が簡単に沈んでいきそうなくらいずぶずぶの、というか捨てた日にはずぶずぶだったので今は形なき何かになっているであろう、バナナだった物体が入っている。それが垂れ流した何かしらの液体が、どうやらゴミ袋として使ったレジ袋の底の方に小さくとも穴が空いていたらしく、褐色の汁がおもらしの水溜りを作っていた。蟻からすれば汲めども汲めども尽きぬ源泉が湧いているようなもので、それはもうわらわらわらわらと、オープンワールドのオンラインゲームを倍率10%で俯瞰しているようだった。埃の方は戸外に弾き出したが、汁は由来が由来なためやたらねちょねちょしており、キッチンタオルではたくくらいでは代わり映えがなかった。捨てたら、鍋に水を溜めて玄関に打ち水しなければいけない。そろそろ歯ブラシも替え時なので、そいつでゴシゴシしなければ取れそうにない。それはともかくとして、Heaven's FeelのIII観てきた。ちゃんと隔席だった。観終わって、うおわあああああああってずっと考えていた。同じキャラでこんな……こんな……え? 副題ってそういう事なんですか? そういう事なんですか。そうですよね。そうでしたもんね。そう……よね……。うわあああああ。大体ここまでを繰り返して、今もうーんうーんと思っている。そうか……。これを人間が書いたのか……と。ああなる物語を書けるのか……と。記憶が正しければ3月の終わりの方からゆっくり時間をかけてFateに触れてきたわけだが、なんというかもうすげえなとの感しきりである。なんでしょうね。UBWを観終わった後とは全く違う、この、Heaven's Feelの「…………」な感じ。3点リーダがいっぱい続いてしまうこの感じ。うーん。もうなんか、すごいっすね……。感想は3点リーダでしか語れそうにないのでこれで終わりにします。stay night、いつか原作のゲームやりたいんですけどね。今プレミアついてくっそ高いのでね。私は、上映が終わった後、周りの2人以上連れが感想を言い合うのを聞くのがめちゃくちゃ嫌なので、ものすごいそそくさと帰りました。映画を観に行くといつもそうです。感想を、感慨を、自分一人だけのものにしたいので。