他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

sanguinis

私が借りているのが初版かつハードカバーというのもあるのか、三体は脱字が結構ある。この「結構」とは、200ページにひとつとかその程度なのだが、出版社を考えると意外ではある。文庫では一掃されていると思うが、これだけ大部かつSFだと、読まれる前に読む…

naumakia

起きたらじとじと雨が降っていて、頭がぐじゃぐじゃになり、どんよりして起きられなかった。気圧のせいということにしたい。しばらく時間を空けてほうじ茶を飲んでいるが、加減を忘れてめちゃくちゃ濃く淹れたのもあるのか、たいへんうまい。これで夜寝られ…

モンパルナス

左手親指の、爪の右上角っこのところ、解剖学的に名前があると思うが知らないので指称できない、手が乾燥したのか、それ以上のところまで行ってしまったのか、深く割れて痛い。皮というのは結構厚いので、これが果たして肉なのかまだ皮なのか分からないが、…

大遡行

特に言うことも書くこともない。朝から晩まで、ぼんやりといつでも、すごく眠い。花粉症には眠気の症状もあるらしいが、それなのだろうか。本当に? 去年の自分がどう言っていたかさっぱり覚えていないので、参照することもできない。雨が降って寒かった。寒…

はだら

5年ぶりくらいに会う人がいた。わお、と思った。わあ、とは言ったかもしれない。見た目はどちらも変わっていなかったが、彼方は人生が3捻転くらいしており、流石だった。また5年くらい会わないだろうし、もう会わないかもしれない。どうなるんでしょうね…

デルニエール

寝転んで文字を読んでいたばかりで、他に何をしたかあまり記憶にない。文字を読むという機能に傾注すると、それから離れるとぼーっとしてしまう。フィクションから戻ってこられていない、のだろうか。ぼーっとするにも種類があるということになる。もろもろ…

この世を貫通するLaw

今日はキッチンで二度の悲劇があり、温めていた煮物の豚ブロックは脂身が爆発し、レンジの中に脂っ気を撒き散らした。圧力鍋で煮物を作りながら、どのタイミングで火止めればええんやっけかなとレシピブックを引き摺り出そうとしたら砂糖の袋を倒してじゃば…

ぐすっ

昨日もそうだったかもしれないが、ぼんやりした眠気が頭の底に張り付いて、常にがんがんと眠い。寝付きが悪いでもなく、なんなら昨日はいつもより、眠たいので早く寝たくらいだが、それでも除去されなかった。意識を手放すように、訴えかけられているようだ…

真っ白におはよう

昨晩の不摂生が祟ったのかよく寝付けず、ずっと浅い覚醒状態で夜を過ごした。朝がぼんやり見えてくるまで、寝たような寝てないような感じだった。それから、すごくスプラッタな夢を見た。痛くて怖そうな夢だった。楽しい夢、というのがどういうものか定義で…

big bite

ものをもらった人に返与(多分こんな言葉はない)をした。予想より大幅に喜んでいたので、多少なりと時間をかけて選んでよかった。寒さはだんだんと身を引いてきて、包み込むような暖かさが顔を出していた。風呂上がりに、身体がぼんやりとした汗の膜に包ま…

overfrown

あるところに入れていた荷物を回収しに行った。ロッカーの扉を開け、全貌をあらためた瞬間、仰天とも諦めともつかぬ気持ちになった。想像の2倍、ぱんぱんに本が積んであったからである。そういえば本をぱんぱんに入れたなあとは記憶していたが、その豊満は…

拘束繭

昼間に買い物に出ると、あまり見慣れない年齢層のヤングがうろうろしているのを見た。時期を考えると、卒業式も終わり、文字通りの放課となった、中学生か高校生の最終学年たちだったのだろう。もうそんな時期か。そろそろやらないといけないことがあるなあ…

うすい膜

三体の一巻を読み終わったが、おもしろいとかそういう感想よりも前に、すげえな……と思ってしまう。これがあと4冊あるのか、しかもこれから起こることが提起されただけでこのボリュームか、と。弩級という言葉はこういう作品のためにあるのだろう。独占出版…

変な時間に眠くなった。普段捨てない種類のゴミを捨てると、これは本当に種類が合ってるんやろうか、持ってってもらえるんやろうか、言い知れぬ不安がぼんやりとある。最寄りの集積所は曜日や時間にかかわらずゴミが置いてあるので、自分の正当性、遵守云々…

雨の頭身

冷たい雨が降っていた。今も降っているかどうかは知らない。そこそこ以上の雨が降るたびに、染みて濡れない靴が欲しいなあと思うが、雨の日を過ぎるとその思いを忘れるので、刹那の欲望としてずっとリストに乗り続けている。新生姜を食べた。甘酸っぱくて、…

同時に起こる方程式

また物の値段の話だが、鍋の把手でそれを感じた。ティファールの鍋を握った時は、鍋を使ってする仕事に意識が向いて、鍋を持っているということを考えなかったのだが、アイリスオーヤマの鍋を握った時、あまりにも他人でぎょっとした。持っている、持たされ…

磁石転輪

左手人差し指第二関節下の方にあかぎれができた。縦に走っているので、曲げ伸ばしに伴う肉の形の変化に巻き込まれて、まあまあ痛い。手荒れするほど空気が乾燥しているかと言うとそうとも思えないけれども、季節の変わり目で肌が参っているというのは考えら…

下限回廊

半額で買った海鮮かまぼこがんももどきみたいなものは、とかく絶妙に美味しくなかった。不味いわけではないが美味しくない。というか味がない。いわしのやつは生臭くてしんどかった。この一週間の人生における気付きは、ものは値段であるということかもしれ…

物質連合

貸してもらった『三体』を少し読んでみたが、まだ何が始まったというわけではない。ただ、壮大でハードな雰囲気はする。カバーのせいかもしれないが。腰左側がまた軽く火傷したみたいになっている。床擦れなのだろうか。寝相が悪いのか、衣服がアレルギー的…

黄金色の

台湾パイナップルはめちゃくちゃうまかった。果物は普段全然食べないが、それだけに強烈だった。芯まで食えるし、何よりも、一片一片がジュースに満ち満ちている。今まで食ってきたパイナップルは、これに比べると紙である。強烈でいやみな酸味もなく、どば…

eat bill

ひとつあたり200円するみかんを食べた。高級品である。そもそもみかんの一個あたりの値段を意識したことがないのに、3つで600円なのだからすごかった。アイスみたいな単価だ。味はというと、これはさすがに値段相応の味がした。まず、手に持った時の皮の感…

透明な隣人

三体の文庫が出ていますね、という話をして、中国SFの読者が近くに二人いたことを知った。同じく、ディックの読者もいた。たまたまではあるが、身近であった出来事が連鎖すると、世の中ってうまくできているなあと思う。雲というか霧みたいなので空が白くな…

エビ・バーナー

劉慈欣『老神介護』をちょっとだけ読んだ。ちょっとだけも何も短編集なので表題作だけだが。文字通りの内容で、その内容に気付いたこともすごいし、何よりこの人は構成力がすごいので、ド級長編三体を読んだらものすごい気持ちになるだろう。出版社が角川な…

なぜ転び続けさせる

この二日よく使ったが、ウォークマンが好きだ。ちっちゃい板みたいな、古いモデルだが、音楽しか聴けない(一応ラジオも聴けるが私はラジオを聴かないので)のも好きだ。それしかできない。厳密には動画を入れると鑑賞できた気がするが、今更これでそれをや…

砂糖入れ

部屋の空気がきんとしているので、もう少し冬っぽい。今日は書くことが特になく、しかも現在めちゃくちゃ眠い。この喉の奥に引っかかったような気持ち悪い感触に実体があったら、それが眠気の手触りに違いない。布団にもそもそと潜り込んで、あごまで毛布に…

無味味噌

吉村昭『高熱隧道』を読んだ。後半が怖い。自然とはかくも、という感じがする。流しの締まりが悪く、結構ぐいっと締めなければぴちょぴちょ垂れてくるが、最近その「ぐいっ」の要求値が上がった感があり、壊しそうでいやである。あるいは、そもそも、水道は…

scut

蕎麦を茹でたが、鍋が小さいので湯が少なかったらしく、もちぃねちぃとした蕎麦らしからぬ蕎麦になってしまった。量も半量でよかった。茹で時間を守ったところで、諸条件によって達成されていないというのはよくあることで、よくあることを忘れるのもまたよ…

また生え直す

髪が伸びてきたので、切りてえなと思っている。思い始めてから二週間くらい置く可能外がある。理由は、なんかめんどくさいからである。味覚におけるリズムというのか、機微起伏というのか、ものを食うことが単調になっていて、これはどうにかしたい。この前…

エルドランド

4年くらい連絡をしていなかった同級生からメールが来てびっくりした。相当びっくりした。そんなことを微塵も考えていない時に、舌をがりっと音が聞こえるほど噛む、それくらいびっくりした。去年の今頃、用事というか相談というかがあってメールを送ってい…

シャブリ

本屋にいる時、私は「うわあ」と思っている。うわあ、また本を買ってしまうと思っているし、うわあ、今手に持っている本が全部で〇〇円で、直近の口座残高から引くとうわあと考えているし、なんでこんなことを考えながら本を買わないといけないんだと思って…