他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

どこまでも星が落ちている道

まだどうなるかは明日の様子次第ではあるが、母に発熱と見られる症状が出たので、うーんどうじゃろ、という感じ。もしpositiveであった場合、この後に控えている私の諸々の予定がものっそい事になるので、できれば何にもないといいな〜なのだが、禍福は糾え…

塀の欠けた立派な城

なんというか、ぽーっとしていた。たまに思う事だが、無職にも才能はあるらしくて、私には多分無職の才能がある。あってもしょうがないタレントだけれど。暇で暇で、これは実際に暇、タスクガラ空き、もうほんとに手すきで店仕舞いというのではなく、埃のほ…

人の名前を冠したふりかけ

町田康『どつぼ超然』に移った。これもまたすごい本だ。どうすごいかと言えば、文章を書いていて逸れたくなる、どうにもむらむらする脇道に恬然として踏み入っていき、それを気が済むまで踏み荒らしてからまた本題に戻ってくるところである。いや、この本、…

飴と水と

完全に書くのを忘れていた。町田康『人間小唄』を読み終わったが、これは最初から最後まで全く新しい体験であり、言葉をぐちゃぐちゃに踏み荒らされるので、並の本を読んで肌を見た事のある言葉で撫でられるだけでは足りん、もっと頂戴刺激をもっと、という…

ベールボーイ

昨日は書くのを忘れていた。書いたという事実を完全に忘れ去っているのでなければ。重いスーツケースを引きずり、雨で足元がびしゃびしゃになり、降雨による遅延で駅にしばらく留められ、ちょっと精神がぐんにょりしていたので、日常のルーチンに対して意識…

熱産生

原語のつづりを知っているものがローマ字つづりになっていると、頓狂で愛嬌があるように見える気がする事がある。butterはbata-になる。長音が入るものはそうなる確率が高いのではないか。一日、目が乾いていた。ものすごく、カラッカラというわけではないけ…

一口が大きい

やっと腐ったキャベツのところまで読んだ。「なまけもの」という短篇にあった。痰を生牡蠣に喩えるのは筒井康隆でも読んだが、私は生憎痰壺を実物で見た事がないので、それが琺瑯質で、青白いものがぷかぷかしているのかどうかイメージが湧かない。この文章…

カルバドス

開高健の文章はいいな〜と思った。他はあまり書く事がない。私が必死に探していたものは開高健によって完成されているものであったし、完成しているのが開高健でよかったなと思うのである。暑い。日傘を差すと、確かにダメージは減るのだが、ダメージが減る…

かわいい字だね

開高健短篇選をちょっと読んだ。とてもいい本だ。手元にない方がいいかもとか思っていたが、これがいつでも読める状態にあるのはいい事だ。私が理想とする散文だ、これは。挟まっている栞に書いてあるので知ったのだが、婚活は結婚活動の略ではないらしい。…

not episode

久しぶりに会う人たちと会った。生きてるなあ、と思ったし、向こうも、生きてるなあ、と思ったようだ。私は気を置かない相手としゃべる時はしょうもない事が言いたくて堪らなくなるので大体全部言ってしまった。近況報告を聞くと、人生とはきちんとイベント…

爪を切りたくなるが切るほどではない長さ

一日、ずっとやたら暑かった。暑い、もうやだ、やだやだ〜と駄々をこねたくなる暑さではなくて、意識の水面に顔の上の方だけ出して、ね、暑い、暑いよね、ふふふ、分かるよ、暑い暑い、と語りかけてくるようなそんな暑さだった。エアコンを止めるとぬらっと…

seldom

太陽が出ていないのに暑い日だった。日本の夏はせめて湿気だけでもなくなれば随分いいものになる。ただの団子からみたらし団子になるくらいのいい感じである。揚げ豚定食? みたいなのがあって、とんかつじゃなくて揚げ豚ってどういう事かしら、と思って食べ…

味見とつまみ食いの違いは何か、と思った。その時一緒にいた人の仮説では、料理を作っている人が試しに食べるのは味見だが、料理を作っていない人がそうするのはつまみ食いになるのでは、という事だった。料理という行為の主語か第三者かという点に着目して…

きっきゅうじょ

天気予報では晴れとなっているが、出がけにまだ曇っていて、軒先からだらだらと雨水が垂れていたので、念の為に部屋干ししてから出たら、日がなぴかぴかと晴れ晴れしていた。私は感情の上下が薄いというか、次元のずれた遷移をするわけだが、よい晴れの日に…

人の目を見て話す

後輩と飯を食いに行っていて、話を聞いていたらめちゃくちゃ遅くなったので少しだけ書く。気持ちを言葉にする時は、流行っている出来合いの言葉ではなく、自分で言葉を選ぶ事。人に持論を話す場面では、自分をド腐れチンカス野郎だと思う意識を別途用意する…

異質物回収センター

雨が降っていた。ほぼ一日中降っていた。もし空の蛇口に水道代がかかるとして、こんなに出しっぱなしにしたら支払いが大変な事になるよ? と心配になってしまうくらいずっと降っていたしすげえ量降っていた。私が外に出る時はびったんびったんに降っていて、…

極製

昨日に引き続きつるむらさきのレポートだが、案内通り湯に潜らせてから水に浸けてしばらく置き、しぼってから使ってみた。あんまり変わらなかった。草っぽい青臭さは若干減ったが、これはもう内在的なものらしく、絞った汁はゆるいローションくらいのとろみ…

クイズ 早押しクイズ

姿勢がよろしくないのか、胸周りのおさまりが悪い。昨日の夜半はかなり雨が降っていた。バケツを傾けたような雨だった。雨を形容する言葉にも色々ある。篠突く雨とか、まあ色々ある。よだれ雨とかはない。よだれ鶏というメニュー名を最初に考えた人はすごい…

ポン酢ブラウン

鶏肉での食中毒をやってから、怖くなったのか、鶏肉を切る時は、お掃除用に買ったビニルの手袋を着けてやっている。生肉のぬたぬたした感触が伝わってこないのは、安心するような、本当にこれで大丈夫なのかと思ってしまうような。今日買った鶏肉は、外国産…

日焼けしたうに

ゆっくりと真綿で首を吊っているようだ。国政選挙から真面目さが失われている、というのを見たが、本当にそうである。世の中には真面目にやらなければならない事とそうでない事があるとして、国政とは全くの前者である。素面であり白刃であり抜き身であり、…

それがずっと後まで

それってグレープボム型のアナルビーズみたいなもん? と聞こうと思ってやめたが、形はそうである、という事があった。何言ってんだ? あれは形状として、幾何学的に名前はついているのだろうか。世の中の大体には名前がついている。知らないだけで。名前が…

経年耐久

昨日の出来事がショックだと知人に言われて、ああそうか、ショックなんだ、ふーん、と思った。残念ながら? ここでつく副詞は何だろうな? 私はあんまり何も思わなかった。生き方には相応の最期が伴うものなのね、という感想である。お悔やみ票で大勝される…

伸びたうどん

お天道様という言葉を思い出していた。やましいところがあると、最後まで高枕というわけにはいかないようである。残した諸々の嘘とかなんとかを精算してから逝けよ、と思った。あとは言う事がない。夜気が少し涼しかった。

壁に口があったらずっとおしゃべりできるのにね

虚の日だった。好きな言葉のひとつは腎虚だが、どうなんだそれはと常に思っている。『ぷりぷり県』をまた一周した。私が人生で一番読み返した本ではなかろうか。終盤に向かうにつれて、つとむが常識人的立ち位置にずれていく(常識人ではない)のが、だいた…

ニットの毛糸のベレー帽

正体のない日だった。ふよふよしていた。洗濯物が一つ、窓枠の下に落ちて、昨晩からの雨で濡れぐちょになっているのが見えた。あらら。私は、あらっ、とは言うが、あらら、とは言わない。あらまあ、は言う。この周辺について探ったところで、特に得るものは…

間口借り

舞城王太郎『煙か土か食い物』を読み終わった。タイトルはそういう意味だったのか。終盤で、あれ、この本読んだ事あるかな、と思ったけど、是非は分からない。20歳前後の私が読んでいる可能性がゼロではなく、私が読んだ内容を片っ端から忘れるすっとこどっ…

咫尺を弁ぜず

朝ご飯のおかずにした冷凍餃子がまずかったので、ある程度ちゃんとした肉を食いたいなという色気が出て、買い物の寄り道にすた丼で唐揚げ定食を食べたが、あれもうまい肉というよりはニンニクの味と温度で誤魔化されているような気がする。朝くらいには雨が…

ドンゴロス

日傘を買ったので、使ってみるぞわあいと考えていたのが昨日からだが、今日外にいた時間帯は日光のかなり薄い曇りか軽い雨だったので、今現在、日傘として使った時間よりも雨傘として使った時間の方が長い。電車の中で金田一耕助の冒険を揺られながら読んで…

塗炭ペイント

暑い。暑いという言葉には暑いという意味が含まれ、そのため暑いと発語する事には事実を確認し精神の調子を下降させる働きがあるから、その言葉を全く別の言葉に置換するのがいいのではないかと思って「ぷるぷるぽん」とか言ってみたが、響きが可愛いだけで…

洗濯海苔

外が明色、中が暗色の日傘がいいのよ、という情報を見てから、道ゆく人の日傘を観察している。確かに、そういう構成の日傘を差している人はいて、分かっていてそれを買ったのかたまたまそれがそうだっただけなのか、まあともかくこの世に存在するものである…