他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

退神ご飯

ミストシャワーのような雨が降っていた。風景に、水滴が嘘のように浮いていた。景色に、塩化ビニルの透明なスクリーンを下ろして、そこに霧吹きで吹きかけたような。日本の雨は、濡らすために降っているようだ。お前を濡らしてやるぞ、という強い意思がある…

植民地の食い物

もしかして、昨日は書くのを忘れていたかもしれないな。疲れていたとか、書きたくなかったとかではなくて、ただ純粋に書くのを忘れていた日である。年に何回かある。お山の聖火ではないので、たまに絶える日はある。倦まず弛まず、継続できる人も、すごいと…

服を剥いだら

今日の朝食にも、米入りヨーグルトは並んでいた。味が3種類あって、そのどれもが、パッケージの側面で一番大きな文字がRiceだった。よく見なかった私の失態なのだろうか。そうは思えないというか思いたくないというか。それが置いてある棚が、他にあるもの…

are they siblings?

現実は想像力を超えてくる事がままあって、今日もそのひとつの例に横っ面を張り飛ばされた。今朝、食堂でヨーグルトを見つけた。自分の家にいるわけではないので、あれがこうこれがこうという癖、習慣が実行しづらく、体調を、気休め程度とはいえ整えるため…

乾かなかったら

作った料理が褒められた。感情が抑圧されるのに慣れ過ぎていて、これが一体そうなのか分からないが、多分嬉しいなと感じたのだと思う。こういう時に、嬉々として喜べる人間なら、可愛げがあるのだろうが、私はいつも同じ、何も考えていないような、しかめ面…

有料の命の水

昼間は、向かいの建物に日が反射して気にならないのだが、夜になると、部屋が暗い。暗いなと思う。シーリングライトを背にする形になるし、そもそもそいつが常夜灯より少し元気なくらいで、全くささやかであるから、あるとないとでは、小指の爪の垢くらいし…

dim

部屋が暗い。日本とあまり変わらないくらい、日中は暑い。飯は、いつもの、今までの経験上導かれる、いつもの味がする。部屋が暗い。これは何度繰り返してもいい事だが。それから、回線が遅いので、家に速いのを引くと、つんのめりそうである。生活というの…

髄鞘

暑い。すごい暑い。除湿機能が、この辺でいいかな、と手を止めた瞬間に、部屋の空気がたちまち溜まって、どろどろと這い上がり身体を撫で回してくる。自然が殺しにきている。この夏を、空調設備無しで過ごすのはたいへん危険なのではないかと思うのだが、毎…

食えなくはない

必要だったのでPCR検査を受けた。病院に行った時、床の清掃真っ最中で、狭い階段の狭い廊下に、受付前の植栽や椅子が全部出ていて扉が塞がり、扉を開ければ開けたで床を掃除する、あの円形がぐりぐり回る小学校でワックスがけをする時のあれが稼働していて、…

温泉卵ダークネス

人参切ろうと思って戸棚を見たら、買った覚えのないカリフラワーがあった。カリフラワーではなかった。人参の頭のところに、ぐるりもりもりと白カビが、チーズケーキみたいに生えていて、一瞬何がそこにあるのか分からなかった。この季節、常温で野菜を保存…

「最近薄くない?」

マックのチキンナゲットに、また限定ソースが出ていたので食べた。よくよく注視してみると、ナゲットの期間限定ソースは、ソシャゲの期間限定キャラくらいのスパンで出ている気がする。煽られている気がする。食べ物としてのナゲットには興味を失っていて、…

球根はチューリップがきらい

そんなに、生きる事に対して一生懸命である事はできない。一生懸命という言葉に対する、実感というか、自分の内から出てきた言葉であるという実感はないし、一生ないままだと思う。しっかり、などの副詞と同じく、これを使ってくるやつがいたら警戒するくら…

黒砂糖のザラメ糖衣がけ

やたら動きがもっちゃりしているので、あとで再起動する事を忘れないように。ヒンジ部分がそろそろ年なのか、たまに液晶がちらちらと白く明滅する事がある。あるいは、排熱の悪い、とても悪いモデルなので、夏場の間は、日本の気候にあると、室温程度であっ…

the hero went blurred

神林長平『オーバーロードの街』を読み終わった。いつか読んでみたいと思っていたが、あんまり分厚いので積んでいたのを、なぜかこのタイミングで消化する気になり、1週間? くらいかけた。神林長平は、いつか読んでみたいと思っていた。「未来はいまだ神林…

柔軟剤を固めて捨てる粉

昨日は、書くのを完全に忘れていた。正確には、21時くらいに、まだ書いてないや、と思って、その後忘れていた。日を過ぎて15分くらいしてから思い出したが、仕方ないので寝た。昨日何をしたかというと、何か書き残しておくべき事があったようななかったよう…

もやしのしっぽ

夜道を帰っていた。空気がべちゃべちゃしていやだ。暗かったり、街灯で暗くなかったりする道を、子供が歩いていた。こんな時間に帰るとは、塾か習い事か、気を付けてくれよと思った。そのかなり前方に、歩きスマホをしているおっさんがいた。歩きスマホをし…

遠足におやつを持って行きたいならまず300円払いなさい、話はそれからです。

魂と塊は、字面上のシャレで使いやすい二文字なのだが、翻訳という行為を考える際に、ある言語のこういう側面を、果たして翻訳先の言語に写像できるのかと考えていた。この二文字のセットは、できる事が分かった。分かったというか、気付いただけなので、何…

蛾の目元

晴れた。すごい晴れた。日向にいると、嫌な気分になるのも含めて、日本の夏のお手本みたいな晴れ方だった。そろそろ汗がたまに出てきて、風呂に入ろうと思う頃には全身に薄い膜が張っているようである。定期的に運動している人は、老廃物が排出されているの…

全自動オートミール

晩飯を作り始めてから、気分が悪かった。食べ終わってから、ちょっと落ち着いた。一日、なんだか頭がぼうっとしていて、茫漠という漢字二文字が抱きしめてくるようだった。一日、雨が降ったりぱらついたりして、やっぱりずるずると続いた。明日くらいに洗濯…

青い蝸牛

頭が重い。昼からまた雨が降り始めて、夜はずっと、湿り気が張り付いてべたべたしている。昨日ゴミ袋につまんで捨てた尺取り虫だか芋虫だか分からない、細長い何かは、玄関に出された袋の中で、まだうにうにしていた。庭に捨ててやればよかったかもしれない…

水玉に開けるとすけべに見えるやつ

なぜかそこだけ抜けていた、生徒会役員共の16巻を買いに行ったら、20巻も出ていてそれも持ってなかった。3月に出ていたらしい。忙しくもなんともなかった記憶があるのだが、なんで買い逃したのだろう。月初めに見に行って、次回見に行ったのが翌月初頭くら…

産着ブギウギ

昨日は、本を読んだ感想を最初に書いておこうと思ったら、書評みたいになったので、いらん事書かない方がいいなという結論に至って、途中で止めた。本当にいい本なので、武田砂鉄『マチズモを削り取れ』、読んでほしい。ここのところ、毎日、3時だか4時だ…

マチズモ

武田砂鉄『マチズモを削り取れ』を読んだ。この本は、装丁と挿絵がよい。直感に反した、居心地の悪いデザインで、でもそれが、日常生活という普通に見出した、削り取るべきマチズモの可視化を意味しているのかもしれない。内容は、言うまでもなく、武田砂鉄…

過剰放送

今日は疲れる事が多かったので、選挙行って投票したくらいしか書く事がありません。窓開けて網戸かけて寝てたら、雨が部屋の中に入ってきて、布団の端っこがびしょびしょになっていました。

生命ガラ

起きたら雨が降っていた。いつまで続くんだと思っていたら、静岡の方では自然災害が起きるほど降っていた。広島でも、すごい規模の土砂崩れが起きた事があるから、あれは大変だ。山の斜面が、べろりと禿げたようになくなる。被害があまり広がらないといいの…

埃のついたスライム

また、一日中雨が降っていた。すごいな。ものすごい。ついでに、さっき、ものすごい音がして、もう一回でかい波が来た。本当にすごい。そんなに降ってどうするのか。窓の前の、アサガオなのかなんなのかよく分からない植物は、ピンと天を向いて、緑が緑緑し…

無い袖は空振り

昨日の夜、最近初めて行ったラーメン屋を再訪していた。最初に食ったのはつけ麺だった。つけ麺というメニュー名ではなかったが、実態として指し示すにはつけ麺という言葉がよい。ラーメンと中華そばの違いが奈辺にあるのか、よく分からない。昨日は、普通の…